EF70
0番台 1000番台

 1968年10月のヨンサントウ白紙ダイヤ改正から20系寝台特急「日本海」の運転時分の大幅短縮が図られることになり,AREBブレーキ装置を活かしつつ北陸本線田村-金沢間を100km/hで運転することになりました。そこで,EF70形への高速走行用設備の増設を行なうことになり,既存の7両に対してED73形,EF65形と同様の工事が施工され,EF70 1000番台が誕生しました。改造工事は松任工場にて施工され,2次形のEF70 22-28号機EF70 1001-1007号機に改造されています。配置は敦賀第二機関区で変更ありません。応速度増圧ブレーキを新設し,外観的にはKE59・KE72ジャンパ連結器と元空気だめ管引き通しパイプが一般形との区別を示しています。

改造出場車 種車 改造工事 改造竣工年月日 主な改造内容
機関車番号 配置 機関車番号 配置
EF70 1001 敦賀第二 EF70 22 敦賀第二 松任工場 1968/8/30 応速度増圧ブレーキ新設,電磁ブレーキ制御装置と引き通し用KE72形ジャンパ連結器新設,20系客車との連絡電話用KE59形ジャンパ連結器新設,元空気溜め管新設,番号を1000番台に変更,ナンバーをブロックタイプに変更
EF70 1002 敦賀第二 EF70 23 敦賀第二 1968/3/31
EF70 1003 敦賀第二 EF70 24 敦賀第二 1968/4/16
EF70 1004 敦賀第二 EF70 25 敦賀第二 1968/8/15
EF70 1005 敦賀第二 EF70 26 敦賀第二 1968/5/13
EF70 1006 敦賀第二 EF70 27 敦賀第二 1968/4/19
EF70 1007 敦賀第二 EF70 28 敦賀第二 1968/5/4

EF70 1001
No.61-19
1984年7月25日
EF70 1001
敦賀第二機関区


「つるぎ」HMを取り付けたEF70 1001号機。EF70 1001号機は1968年8月30日に22号機から改造されました。なお,竣工年月日は1000番台化改造工事のラストとなっています。
(2005/06/18再スキャン
2023/03/05ワイド化)
EF70 1002
No.62-20
1984年7月25日
EF70 36,EF70 1002
敦賀第二機関区
お召装備のEF70 36号機と並ぶEF70 1002号機,一般形と比べるとスカート周りの違いがよくわかります。EF70 1002号機はEF70 23号機を種車として松任工場で改造され,1968年3月31日,最も早く改造を完了しています。
(2005/06/18再スキャン)
No.61-28
1984年7月25日
EF70 1002, EF81 1
敦賀第二機関区
EF81 1号機と並んで日本海マークを掲出したEF70 1002号機。今なら相当入場料払わないといけないシーンです。
(2023/03/07本ページに追加)

 2004年9月26日  ページ新設
 2009年7月19日  番台毎ページ分離
 2023年1月25日  改造一覧表をページトップに移設
 2023年3月5日  キャプション欄左右入替完了
 2023年3月5日  写真ワイド化完了


■参考文献
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 4 鉄道ファン319 1987年11月号 交友社 (EF70 1-18)
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 6 鉄道ファン322 1988年2月号 交友社 (EF70 19-21)
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 7 鉄道ファン323 1988年3月号 交友社 (EF70 22-52)
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 8 鉄道ファン328 1988年8月号 交友社 (EF70 53-81)
 藤本勝久 近代形電機転身の記録 3 鉄道ファン349 1990年5月号 交友社 (EF70 1001-1007)

0番台 1000番台

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