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EF70
0番台 1000番台
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 EF70の第1陣は北陸本線敦賀‐福井電化用として1961年に新製されました。新たに電化された北陸トンネル内には最急勾配11.5‰があり,湿潤なトンネルでD級電機による1,000t牽引には不安が残ることから,粘着牽引力に余裕のあるF級電機の登場となりました。EF70は本格的にシリコン整流器を採用した交流機で,交流・直流機共用に新開発されたMT52形電動機が初めて採用されました。制御方式は高圧タップ切り換えによる電圧制御と70%までの弱め界磁制御の組み合わせとなっています。1965年までに81両が新製され,敦賀第二機関区と富山機関区に配置されました。
■ 新製車
形式 番号 製造所 発注区分名 発注名目 仕様相違点・履歴
EF70 1210‐11 日立製作所 昭和36年度
本予算
北陸本線敦賀‐福井間電化開業用 1次形車 前照灯:白熱灯1灯,EG表示灯:2・3位,1時間定格出力:2,250kW
12‐131418 三菱電機・新三菱重工
19‐21 三菱電機・新三菱重工 昭和37年度
第2次債務
北陸本線田村‐南福井間貨物列車増発用 1次形変則車,前照灯:白熱灯1灯,EG表示灯:2・3位,1時間定格出力:2300kW
22‐28 日立製作所 昭和38年度
第3次債務
北陸本線金沢‐富山間電化開業用 2次形量産車,前照灯シールドビーム2灯,EG表示灯:1・4位,1時間定格出力2,300kW,側面フィルタ,採光窓形状変更
22‐28号機は1968年に1000番台に改造
29‐32 三菱電機・三菱重工
33‐36‐44 日立製作所 昭和39年度
第1次民有
45‐50‐52 三菱電機・三菱重工
53 日立製作所 昭和39年度
第3次債務
北陸本線富山操‐糸魚川間電化開業用
5455‐57 三菱電機・三菱重工
58‐70‐71 日立製作所 昭和39年度
第5次債務
72‐81 三菱電機・三菱重工
EF70 1
No.61‐30
1984年7月25日
EF70 1, 1001, 36, 1002
敦賀第二機関区
EF70が勢ぞろいした真夏の撮影会。1号機や1001,1002などもピカピカに塗装されて展示されました。引退するEF70にとって最後の晴れ舞台でした。
(2005/06/18再スキャン 2022/02/14ワイド化)
No.61‐15
1984年7月25日
EF70 1
敦賀第二機関区


1灯のヘッドライトが堂々とした風格を持つ美しき1号機。スノープロウも決まっています。EF70 1号機は福井電化開業用として1961年12月28日に日立製作所で新製され,ここ敦賀第二機関区に配置されています。
(2005/06/18再スキャン
2023/03/05ワイド化)
EF70 2
No.61‐38
1984年7月25日
EF70 2
敦賀第二機関区
ヘッドライトがシールドビーム2灯化改造されているEF70 2号機。このEF70 2号機は1962年1月20日に日立製作所で新製され,ここ敦賀第二機関区に配置されています。
(2006/05/29再スキャン 2023/03/05ワイド化)
EF70 10
No.3‐15
1983年4月3日
EF70 10 他4両
北陸本線 敦賀駅構内
休車がかかったEF70がずらりと留置されていました。EF70 10号機は1962年3月24日に日立製作所で新製され,敦賀第二機関区に配置されています。
(2006/05/29再スキャン2023/03/05ワイド化)
EF70 13
No.62‐8
1984年7月25日
EF70 13
敦賀第二機関区
EF70 18号機と並ぶEF70 13号機。背後にはEF81群。
(2006/05/29追加 2023/03/05ワイド化)
EF70 14
No.3‐14
1983年4月3日
EF70 14 他1両
北陸本線 敦賀駅構内
こちらも休車がかかったEF70 14号機。EF70 14号機は1962年2月18日に三菱電機・新三菱重工で新製され,敦賀第二機関区に配置されています。
(2006/05/29再スキャン 2023/03/05ワイド化)
EF70 18
No.62‐7
1984年7月25日
EF70 18
敦賀第二機関区
EF70 18号機,こちらはこの時点でまだなんとか現役でしたが一休の札が入っています。EF70 18号機は第1ロットの最終機として,1962年3月22日に三菱電機・新三菱重工で新製され,ここ敦賀第二機関区に配置されています。
(2006/05/29再スキャン 2022/02/10ワイド化)
EF70 32
No.62‐16
1984年7月25日
EF70 32+タキ
北陸本線 敦賀
貴重な走行写真。EF70 22‐32は,第2次量産車として21号機までと大きく変貌をとげています。まず,ヘッドライトがシールドビームに変わり,左右に配置されやや突き出たスタイルを形作って以後の非貫通形交流機の標準的な顔となりました。また,側面のフィルタ目柄も改められ,運転室側窓・採光窓もED75形同様Hゴム支持方式に変更されています。なお,この車体デザインはEF60 84‐99号機と歩調を合わせています。また,電暖表示灯は従来2,3位でしたが,ED75と同様1,4位に改められています。EF70 32号機は第3ロットの最終機として,1964年6月20日に三菱電機・三菱重工で新製され,敦賀第二機関区に配置されています。
(2005/06/18再スキャン 2023/03/05ワイド化)
EF70 36
No.62‐9
1984年7月25日
EF70 36
敦賀第二機関区


お召装備がバッチリ決まったEF70 36号機。このEF70 36号機は北陸本線金沢‐富山間電化開業用・第2陣として,1964年8月15日に日立製作所で新製され,ここ敦賀第二機関区に配置されています。

(2005/06/18再スキャン
2021/05/04ワイド化)


No.61‐18
1984年7月25日
EF70 36
敦賀第二機関区
1END側から非公式側面。1ENDのパンタグラフが上昇しており少々違和感はあるものの手摺の銀差しもされ美しく上がっています。
(2024/05/25追加)
No.61‐20
1984年7月25日
左 EF70 36
右 EF70 1002
敦賀第二機関区
[日本海]ヘッドマークを付けたEF70 1002と並んだEF70 36。
(2024/05/25 再スキャン 本ページに追加)
No.61‐32
1984年7月25日
EF70 36
敦賀第二機関区



[敦ニ]の区名札,[お召]の仕業札が入って貫禄充分の1END運転台付近。それにしても国旗が大き過ぎて,風を切って走行したら前が見えるのか心配になります。
EF70 50
No.62‐6
1984年7月25日
EF70 50
敦賀第二機関区


あかつきのヘッドマークを取り付けたEF70 50号機。このEF70 50号機は三菱電機・三菱重工により1964年8月25日に誕生し,ここ敦賀第二機関区に新製配置されています。
(2005/06/18追加
2023/03/05ワイド化)
EF70 54
No.62‐4
1984年7月25日
EF70 54
敦賀第二機関区


彗星ヘッドマークを取り付けたEF70 54号機。このEF70 54号機は三菱電機・三菱重工により1965年6月9日に誕生し,ここ敦賀第二機関区に新製配置されています。
(2005/06/18追加
2023/03/05ワイド化)
EF70 55
No.61‐37
1984年7月25日
EF70 55
敦賀第二機関区


かもめのHMを取り付けたEF70 55号機。このEF70 55号機は北陸本線富山操‐糸魚川間電化開業用として製造された 53‐57号機のうちの1両で,1965年6月11日に三菱電機・三菱重工で新製され,ここ敦賀第二機関区に配置されています。
(2006/05/29再スキャン
2023/03/05ワイド化)
EF70 70
No.232‐21
1991年8月17日
EF70 70
吹田機関区
吹田区の撮影会で展示公開されたEF70 70号機。となりはDD13 381号機。
(2006/05/25追加 2023/03/05ワイド化)

 2004年9月26日  ページ新設
 2009年7月19日  番台毎ページ分離
 2023年1月25日  形式一覧表をページトップに移設
 2023年3月5日  キャプション欄左右入替完了
 2023年3月5日  形式一覧表の機関車番号から写真へのリンク設置
 2023年3月5日  写真ワイド化完了


■参考文献
 交流・交直流電機出生の記録 4 鉄道ファン319 1987年11月号 交友社 (EF70 1‐18)
 交流・交直流電機出生の記録 6 鉄道ファン322 1988年2月号 交友社 (EF70 19‐21)
 交流・交直流電機出生の記録 7 鉄道ファン323 1988年3月号 交友社 (EF70 22‐52)
 交流・交直流電機出生の記録 8 鉄道ファン328 1988年8月号 交友社 (EF70 53‐81)
 近代形電機転身の記録 3 鉄道ファン349 1990年5月号 交友社 (EF70 1001‐1007)

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