電車館/民鉄

三岐鉄道
電気機関車 三岐線 電車 北勢線
 三岐鉄道三岐線は1931年7月23日に開業した路線で,富田‐西藤原間26.5kmと近鉄富田‐三岐朝明(信)間1.1kmの路線を持ち,このうち富田‐三岐朝明(信)間1.0kmは貨物専用線となっており,旅客列車は近鉄富田‐西藤原間で運行されています。軌間1,067mm,直流1,500V,架空電車線方式で電化されています。
■車両 (撮影済系列のみ)
系列 形式 車両番号 車両数 入線時期 編成・主な特徴
モハ120形 モハ120形 120‐122
クハ210形 210・211
5 1959・1963 1次車,東洋電機/東洋工機による新造車,貫通形片運転台,2扉,全長18,700mm,1982年廃車,全車高松琴平電鉄へ譲渡→1013形
モハ120形 125
クハ210形 215・216
3 1976 2次車,1954年東急車輌製の小田急デハ2104,クハ2154,日本車輌製小田急クハ2153に前面貫通幌取り付け,片開き3扉,全長17,700mm, モハ125,クハ215は1990年廃車,クハ216は1991年廃車
101系 クモハ101形 101‐106 6 1990‐1993 [101F 103F 105F]クモハ101‐クモハ102 元西武鉄道401系,1964年‐1965年製,クモハ401, 402, 405, 406, 409, 410, 前面切妻非貫通形,両開き3扉,2両固定編成,全長20,000mm,西武線で活躍後,前照灯形状・塗装変更,台車のFS-342への換装,ワンマン化改造し入線
801系 クモハ801形 801 803 805
モハ801形 802 804 806
クハ1801形 1802 1804
8 1989‐1997 [801F 803F 805F]クモハ801‐モハ802‐クハ1802 元西武鉄道701系,1966年‐1967年製,非貫通形,両開き3扉,全長20,000mm,4両編成で活躍後,M→Mc化で3両編成に改造し入線
851系 クモハ851形 851
モハ881形 881
クハ1851形 1851 1852
クハ1881形 1881
5 1989‐1997 [851F]クモハ851‐モハ881‐クハ1851 元西武701系,車体形状は801系と同一,台車を空気バネFS372に交換,クハはFS072,クハ1852は801系805Fに組み込み,2012年クハ1851が事故廃車となり,部品取り用に譲渡され留置していた西武鉄道クハ1238をクハ1881形1881に改造し代替
← 近鉄富田               西藤原 →
モハ120形
No.103‐23
1985年7月15日
モハ120形
モハ125他 3両
各駅停車 近鉄富田行
三岐鉄道三岐線 伊勢治田
近鉄富田 モハ125‐クハ215+モハ150形(150or151) 西藤原

伊勢治田駅に到着するモハ125先頭の近鉄富田行き列車。モハ125,クハ215,クハ216は元小田急デハ2104,クハ2154,クハ2153で,西武所沢工場で貫通幌取り付け等の改造後編入された2次車です。3両目は両運転台のモハ150形1次車で,西武鉄道クモハ311形の電気部品を流用し車体のみ新製して150と151の2両が製造されました。

101系
No.D200_090830‐67
2009年8月30日
101系 105F
クモハ105他 2両
普通 近鉄富田行
三岐線 保々→山城
近鉄富田 クモハ105‐クモハ106 西藤原

ダブルパンタグラフ搭載のクモハ105とユニットを組むクモハ106。国鉄101系に似た前面切妻形状の20m車ですが両開き3扉で扉間に戸袋窓を除き4枚の側窓があります。前面腰部のステンレス補強板がアクセントとなっており,三岐カラーの裾部オレンジ色は補強板をそっくり含むように塗られ正面でVの字を描くデザインとされています。
No.D200_090830‐72
2009年8月30日
101系 103F
クモハ104他 2両
普通 近鉄富田行
三岐線 保々→山城
近鉄富田 クモハ103‐クモハ104 西藤原

追い写し。西武401系時代の前照灯は元々国鉄101系などと同様な白熱灯1灯で,シールドビーム2灯化(ブタ鼻化)されていましたが,三岐鉄道入線時に大型の2灯シールドビームに変更され印象が変わっています。
No.D200_090830‐67
2009年8月30日
101系 105F
クモハ106他 2両
普通 西藤原行
三岐線 北勢中央公園口←保々
近鉄富田 クモハ105‐クモハ106 西藤原

保々を出た101系105Fが右へ大きくカーブするシーン。
801系
No.D200_090830‐72
2009年8月30日
801系 801F
クハ1802他 3両
普通 西藤原行
三岐線 保々←山城
近鉄富田 クモハ801‐モハ802‐クハ1802 西藤原

西藤原行きの801F。801系は前面非貫通形の20m車,両開き3扉で前面ステンレスの補強板がアクセントとなっています。
No.D200_090830‐76
2009年8月30日
801系 803F
クモハ803他 3両
三岐線 保々車両区
近鉄富田 クモハ803‐モハ804‐クハ1804 西藤原

保々車両区で待機する803F。
No.D200_090830‐77
2009年8月30日
右 801系803Fクモハ803他 6両
中 851系851Fクモハ851他 3両
左 101系 クモハ101形 2両
三岐線 保々車両区
右 近鉄富田 クモハ803‐モハ804‐クハ1804+クモハ751‐モハ781‐クハ1751 西藤原
中 近鉄富田 クモハ851‐モハ881‐クハ1851 西藤原
左 近鉄富田 クモハ101形‐クモハ101形 西藤原

801系と851系は車体が全く同じですが台車で区別できます。右の801系の後ろ3両は張り上げ屋根で車側表示灯が縦2つとなっていることから元西武新101系の751系751Fであることがわかります。
851系
No.D200_090830‐66
2009年8月30日
851系+801系 805F
クハ1852他 3両
普通 西藤原行
三岐線 保々←山城
近鉄富田 クモハ805‐モハ806‐クハ1852 西藤原

後ろの2両は801系でコイルバネのFS342を履いているのに対し,手前のクハ1852は空気バネ台車FS072を装備しており別形式の851系に区分されています。
No.D200_090830‐66
2009年8月30日
851系 851F
クモハ851他 3両
三岐線 保々車両区
近鉄富田 クモハ851‐モハ881‐クハ1851 西藤原

851系は元西武鉄道701系で,モハ701‐89にクハ1789の運転台を取り付けクモハ851に改造されました。台車は空気バネのFS372。
西武鉄道 クハ1238‐モハ238
No.D200_090830‐74
2009年8月30日
西武鉄道 新101系
クハ1238他 2両
部品取得用留置車
三岐線 保々車両区
近鉄富田 モハ238‐クハ1238 西藤原

写真撮影した2009年に751系751Fとともに譲渡され,部品取り用として留置されていた2両。このあと2012年に851系851Fのクハ1851が事故廃車になり,その代替車としてクハ1238がクハ1881形1881に改造され851Fに組み込まれました。
電気機関車 三岐線 電車 北勢線

 2024年5月29日 ページ作成開始
 2024年5月31日 ページ新設


■参考文献
  今尾恵介監修 日本鉄道旅行地図帳 8号 関西1 新潮社 2008年12月発行
  Wikipedia 三岐鉄道三岐線


Kano鉄道局TOP 蒸気機関車 電気機関車 ディーゼル機関車 客車 電車 気動車 新幹線