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保存機関車
タンク式 5500 ‐ 8620 C50 ‐ C58 C59 ‐ 9600 D51 サハリンD51
全国に保存されている蒸気機関車を順次取材して掲載しています。一部動態保存機関車や圧縮空気による保存機関車も含みます。京都鉄道博物館(旧 梅小路蒸気機関車館)の保存機はこちら→
B 110 150 ア7 NO.7
C 1292 2109 2221 S108
C11 1 C11 63 C11 80 C11 351 C12 6
E E10 2
110形 110
No.D200_110824-104
2011年8月24日
110形 110
青梅鉄道公園



1871年にYorkshire Engine Co.にて製造され輸入された飽和式1Bタンク機で,重量22.3t,軸重8.5t,1872年10月14日の新橋-横浜間開業時から活躍した10両のうちの1両。当初はダイヤモンド型煙突でしたが後年写真の普通タイプの煙突に変更されています。
(2022/12/14追加)
150形 150
No.D700_150718-41
2015年7月18日
150形 150
鉄道博物館



1871年,英国バルカン・ファウンドリー社製の1号機関車。新橋‐横浜間開業に際して1872年に輸入された機関車5形式10両の中で最初に到着した機関車でNO.1が付けられています。
(2024/09/11追加)
No.D700_150718-43
2015年7月18日
150形 150
鉄道博物館
新橋‐横浜開業時の雰囲気が再現された鉄道博物館の展示
(2024/09/11追加)
No.D850_221112-079
2022年11月12日
150形 150
鉄道博物館
動輪径1,295mm,軸配置2‐4‐0 (1B),2気筒単式,飽和式タンク式機関車。
(2024/09/11追加)
No.D850_221112-080
2022年11月12日
150形 150
鉄道博物館



本機は新橋‐横浜間で使用された後,1880年11月には神戸‐大阪地区へ転じています。形式番号は当初から1となっていましたが,1898年の鉄道作業局の分類ではA1形となり,1909年の鉄道院車両称号規程で150形150となりました。
(2024/09/11追加)

No.D850_221112-176
2022年11月12日
150形 150
鉄道博物館
サイドビュー。1958年,第1回の鉄道記念物に指定され,1997年4月18日には鉄道車両として初めて国の重要文化財に指定されました。
(2024/09/11追加)
No.D850_221112-176
2022年11月12日
150形 150
鉄道博物館



1911年に廃車になったあと,島原鉄道に譲渡され活躍しましたが,貴重な機関車であるため1930年に鉄道省に返却され大宮工場で整備の上で1936年4月25日から神田万世橋になった交通博物館で保存されていました。2007年10月14日に開業した鉄道博物館に移設して展示されています。
(2024/09/11追加)
ア7形 NO.7 → 若鷹
No.D700_150813-097
2015年8月13日
ア7形 NO.7 → 若鷹
嵯峨嵐山 19世紀ホール
阿波電気軌道(1926年以降は阿波鉄道)がドイツのオーレンシュタイン・ウント・コッペル社に発注して1921年に製造した単式2気筒飽和式のBタンク機で,阿波電気軌道では4形 NO.7と称しており,1933年に国有化した際に仮形式ア7形 NO.7として使用していました。1936年5月に廃車になった後,鷹取工場内で保管され,1939年に技術者養成用の実習機として改造され,台枠の継ぎ足して運転台を新製し,水タンクをウエルタンクからサイドタンクに変更,若鷹と命名し主に場内で使用されていました。2000年に鷹取工場閉鎖されるのに伴いトロッコ嵯峨駅前に移設,2003年4月に嵯峨野19世紀ホール落成時に室内展示保存されました。
(2024/09/10追加)
1290形 1292
No.D850_221112-203
2022年11月12日
1290形 1292
鉄道博物館



1290形は1875年と1882年に鉄道建設工事用に3両がイギリスから輸入されたCタンク機で,マニング・ワードル社製。1292は1881年に製造され,日本鉄道で25号,1894年以降は甲1と称していました。その後国有化され1909年の形式称号規程で1290形となった際,官営鉄道の1290・1291に続く1292と改められました。
(2024/09/11追加)
No.D850_221112-202
2022年11月12日
1290形 1292
鉄道博物館



埼玉県河口市の善光寺裏で組立てられたため「善光」の愛称がついています。
(2024/09/11追加)
No.D850_221112-204
2022年11月12日
1290形 1292
鉄道博物館
全長6,991mm,動輪径914mm,軸配置0‐6‐0 (C)となっています。
(2024/09/11追加)
No.D850_221112-205
2022年11月12日
1290形 1292
鉄道博物館
展示場所がものすごく暗い上に障害物が多く引きも無いことからこの機関車の撮影は大変難易度が高いです。
(2024/09/11追加)
No.D850_221112-206
2022年11月12日
1290形 1292
鉄道博物館
主に鉄道建設工事用,あるいは入換専用機として使われました。
(2024/09/11追加)
No.D850_221112-207
2022年11月12日
1290形 1292
鉄道博物館



1923年12月27日に廃車となった後,芝浦の鉄道教習所で教習用見本として展示保存されていました。その後,1942年1月16日に神田の交通博物館に移設保存,1959年10月14日の第2回鉄道記念物NO.6に指定され,2007年10月14日にさいたま市の鉄道博物館に移設保存されました。
(2024/09/11追加)
2100形 2109
No.310-27
1993年9月12日
2100形 2109
日本工業大学
2100形は1980年前後にイギリスのダブス社で製造され日本の官設鉄道向けに6両(後の2100‐2105),日本鉄道向けの6両(後の2106‐2111),関西鉄道がダブス社とその後身のノース・ブリティッシュ・ロコモティブ社から輸入した5両(後の2112‐2116)の17両となっています。
(2024/08/21追加)
No.310-28
1993年9月12日
2100形 2109
日本工業大学
全長10,203mm,全高3,658mm,軸配置0-6-2(C1)のタンク式機関車。動態状態で展示公開されました。
(2024/08/21追加)
No.310-29
1993年9月12日
2100形 2109
日本工業大学
2109は1892年に日本鉄道に輸入され同年4月1日に172として運用開始,1894年には63に改番,国有化により1909年10月1日付で2109に改番,1929年中央本線での運用を最後に松本機関庫で廃車,西濃鉄道に払い下げられました。西濃鉄道では1966年まで運用され同年5月16日に廃車,美濃赤坂構内に留置されていました。その後,大井川鉄道に引き取られ,1970年11月から千頭‐川根両国間の側線でミニSL列車牽引に活躍しました。1976年頃から休車となり,千頭構内で保存,1992年5月31日に産業考古学会推薦産業遺産に認定,再整備され1993年9月に日本工業大学へ搬送され保存されています。
(2024/08/21追加)
No.310-33
1993年9月12日
2100形 2109
日本工業大学



その後,日本工業大学では2002年から定期的に運転されています。
(2024/08/21追加)
2120形 2221
No.D200_110824-106
2011年8月24日
2120形 2221
青梅鉄道公園
2221は1905年にNorth British Locomotives, Hyde Park Worksにて新製,陸軍野戦鉄道堤理部にNo.470として配置され日露戦争主戦場の北鮮・南満方面で使用されたCタンク機です。1907年4月1日に南満州鉄道に移管され現地で使われたあと1908年大陸から国内に帰還,1909年10月1日に2221に改番されています。国内では熊本,早岐,鹿児島で入換などに使われ,1943年に青森機関区,1945年には東能代区,1955年からは土崎工場で使われました。1960年5月7日に廃車となり1962年10月1日から青梅鉄道公園で保存されています。
(2022/12/17追加)
S108
No.D850_240619-073
2024年6月19日
S108
小寄公園



以前は本山交通公園として知られていた神戸市東灘区の小寄公園に保存されているS108
(2024/07/12追加)
No.D850_240619-073
2024年6月19日
S108
小寄公園



この機関車はCタンクで,1942年に石原産業が中国の海南島でのリン鉱石運搬用に日本車輌名古屋工場で製造したものですが,戦局の悪化で海南島には輸送できず,八幡製鉄で使われていたようです。1946年に石原産業四日市化学工場専用線に移籍し1967年10月まで使用されました。
(2024/07/12追加)
No.D850_240619-078
2024年6月19日
S108
小寄公園
この公園は1951年から1969年まで本山自動車運転免許試験場として使われ,運転免許試験場が明石に移転した後,1971年から本山交通公園となりました。自分も小学生の頃にこの交通公園で自転車講習とか交通安全教育を受けたことがあり,踏切の先にこのSLがいたのを覚えています。
(2024/07/12追加)
No.D850_240619-079
2024年6月19日
S108
小寄公園
積3.5 空3.0 牽引車輌数28両 の表記があります。
(2024/07/12追加)
No.D850_240619-080
2024年6月19日
S108
小寄公園
以前は外側の柵がなく自由にカマに触ったりキャブに乗ったりできたのですが,柵ができたため登れません。後部には大型の照明灯が付けられています。
(2024/07/12追加)
No.D850_240619-081
2024年6月19日
S108
小寄公園
バック運転しやすいよう後部視界が確保されています。
(2024/07/12追加)
No.D850_240619-082
2024年6月19日
S108
小寄公園
阪神大震災で被災し横倒しになったとのことですが大きな損傷は免れたようで今日まで大切に保存されています。
(2024/07/12追加)
No.D850_240619-085
2024年6月19日
S108
小寄公園
約50年ぶりに再会したS108号機,永く保存されることを願っています。
(2024/07/12追加)
C11 1
No.D200_110824-75
2011年8月24日
C11 1
青梅鉄道公園
C11形は鉄道省/国鉄の過熱式のタンク式蒸気機関車で,老朽化した支線・区間運転用機関車群の代替機として全国に投入され1932年から1947年にかけ381両が誕生しています。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-74
2011年8月24日
C11 1
青梅鉄道公園



C11形1号機は汽車製造大阪工場にて1932年6月に製造され,奈良機関庫に配置,1935年11月には山田機関庫紀伊長島分庫,1939年2月に奈良区,1941年5月に鳥取機関区上井支区,1944年3月に福知山機関区篠山口駐泊所,1947年1月1日に福知山機関区に移動し以降は入換専用機として活躍しました。1962年7月5日に大宮機関区に書類のみ移動,車体は大宮工場にて保存用整備を実施,同年10月26日廃車となり,青梅鉄道公園に保存されました。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-89
2011年8月24日
C11 1
青梅鉄道公園
背部炭庫周り,C11形は先に設計・製造されたC10形をベースとしており,C10形が軸重13tを超過して丙線以下の支線区に入線できなかった課題に対応するため,薄鋼板部品接合に電気溶接を採用するなどして軽量化を図り,機関車重量66.05t,第3動輪の軸重12.40t,最大12.5tを実現,入線可能線区を大幅に拡大しています。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-90
2011年8月24日
C11 1
青梅鉄道公園
動輪径は総重量やボイラー寸法などから,8620形やC50形で採用された1,600mmより5%小さい1,520mm,スポーク動輪となっています。従台車は外側軸受支持による釣り合い梁式2軸ボギー車となっています。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-91
2011年8月24日
C11 1
青梅鉄道公園
先台車の復元機構はC50形と同じエコノミー式が採用されています。
(2022/12/14追加)
C11 63
No.D200_091025-060
2009年10月25日
C11 63
喜多方市日中線記念緑道公園



C1163は1935年川崎重工業兵庫工場製造,尻内区,釜石区,仙台区,会津若松区,仙台運転所,盛岡区,長岡第一区,長岡運転所小出駐泊所などで運用され,1971年には只見線無縁か記念さよなら列車を牽引,1974年11月10日には日中線さよならSL号を牽引しました。1975年に廃車となり喜多方第二小学校に保存,その後日中線記念緑道公園に移設保存されています。
(2022/11/06追加)
No.D200_091025-063
2009年10月25日
C11 63
喜多方市日中線記念緑道公園
公式側水タンクとキャブ
(2022/11/06追加)
No.D200_091025-064
2009年10月25日
C11 63
喜多方市日中線記念緑道公園


正面
(2022/11/06追加)
No.D200_091025-065
2009年10月25日
C11 63
喜多方市日中線記念緑道公園
非公式側ナンバープレート下には会津喜多方ライオンズクラブ10周年記念事業 1975年8月のプレートが付いています。
(2022/11/06追加)
C11 80
No.D700_190810-153
2019年8月10日
C11 80
津山駅前



C1180は1935年3月30日に日立製作所笠戸工場で落成,松山庫に新製配属されました。備後十日町区で活躍した後,津山区に転属,1962年10月22日にはC1186と重連でお召し列車を牽引しています。1971年3月24日には津山線SLさよなら列車を牽引,1972年3月には新幹線岡山開業記念岡山交通博で展示されました。1973年4月11日に会津若松運転区に移動し,只見・会津・日中線で活躍,1974年11月10日には本ページのこの上に写真を掲載しているC1163とともにオハフ61形6Bの日中線さよならSL号を牽引しました。1975年1月24日に廃車となり,1976年に津山市立南小学校で保存,その後津山駅前整備完了に伴い写真のように津山駅前に移設保存されています。
(2022/11/06追加)
No.D700_190810-153
2019年8月10日
C11 80
津山駅前
美しい状態で保存されていますが屋根がないため,できれば津山まなびの鉄道館に移して扇形車庫に入れてあげたいところです。
(2022/11/06追加)
C11 351
No.D70s_050730-41
2005年7月30日
C11 351
仙台総合車両センター
仙台総合車両センターの一角で静態保存されていた頃のC11 351。このC11 351号機は1946年8月31日に日本車輌名古屋工場で落成し,仙台機関区に新製配置されました。会津線管理所,後の会津若松運転区に転属し,1972年8月には鉄道100年記念で仙台駅構内で展示され,同年10月11日廃車,1976年6月1日に仙台鉄道管理局から仙台市に無償貸与となり,仙台市ガス局原町工場内で保存された後,仙台総合車両所に移設保存されていました。残念ながら2019年に解体されています。
(2024/09/01追加)
C12 6
No.14-38
1983年8月14日
C12 6, C55 50
手宮 北海道鉄道記念館
北海道鉄道記念館時代のC12 6。前にC623号機,後ろにC5550号機と3両並んで展示されていました。
(2024/09/08追加)
No.D200_090817-130
2009年8月17日
C12 6
小樽市総合博物館
C126は1933年2月6日に汽車製造大阪工場で落成し,名古屋機関庫に新製配置されました。中津川庫,滝川支区,函館区,標茶支区,と移り,1949年5月に小樽築港区に転属し,入換専用機として活躍,1973年4月24日に廃車となりました。1977年4月21日に北海道鉄道記念館に搬入され同年5月1日から展示されています。
(2022/11/08追加)
No.D200_090817-131
2009年8月17日
C12 6
小樽市総合博物館



旧手宮駅ホームに停車している姿で保存されています。
(2022/11/08追加)
E10 2
No.D200_110824-76
2011年8月24日
E10 2
青梅鉄道公園
E10は1948年に4110形の代替機として5両が製造された動輪を5軸持つタンク式機関車で,国鉄最後の制式蒸気機関車です。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-77
2011年8月24日
E10 2
青梅鉄道公園
煙室扉。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-79
2011年8月24日
E10 2
青梅鉄道公園
逆行運転を定位としているため,デフレクタは付いていません。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-80
2011年8月24日
E10 2
青梅鉄道公園



線路のカーブに対応するため,E10形では5つの動輪のうち第3,第4動輪はフランジレス車輪となっています。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-85
2011年8月24日
E10 2
青梅鉄道公園
旧型国電クモハ40054と並んだE10形2号機。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-86
2011年8月24日
E10 2
青梅鉄道公園
E10は逆行運転を定位とする機関車として設計されていますが,運転席の位置は他の形式と同様で,ボイラに向かって右側に設置されています。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-87
2011年8月24日
E10 2
青梅鉄道公園
訪問時には塗装が新しく良好な状態でした。
(2022/12/14追加)
No.D200_110824-88
2011年8月24日
E10 2
青梅鉄道公園
5つの動輪,動くところを見たらさぞかし壮観でしょう。
(2022/12/14追加)
タンク式 5500 ‐ 8620 C50 ‐ C58 C59 ‐ 9600 D51 サハリンD51

 2015年3月29日 ページ開設
 2022年10月17日 各形式にラベル作成,SL Topページから各形式にリンク
 2022年10月17日 キャプション欄左右入替完了
 2022年10月17日 写真ワイド化完了
 2024年7月12日 タンク式とテンダー式に分離
 2024年7月12日 掲載順序ををタンク式B→C→E→テンダー式B→C→Dに変更
 2024年9月7日 ページをタンク式,5500‐8620,C51‐C58,C59‐9600,D51の5つに分割


■参考文献
 Wikipedia 国鉄C11形蒸気機関車
 デゴイチよく走る! 機関車データベース 


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