ED79
0番台 50番台 100番台

 ED79形0番台は,青函トンネルでの運用に対応した交流電気機関車で,1986(昭和61)年9月-1987(昭和62)年12月に奥羽・羽越本線で活躍していたED75形700番台を改造して21両が誕生し,JR北海道青函運転区に配置されました。1988年3月の津軽海峡線の開業とともに営業運転を開始しています。特急列車牽引時の110km/h運転に対応し,歯車比を4.44から3.38に下げた他,青函トンネル内の保安装置としてATC-L形が搭載されています。

改造出場車 種車 改造工事 改造竣工年月日 主な改造内容
機関車番号 配置 機関車番号 配置
ED79 1 秋田 ED75 765 秋田 土崎工場 1986/9/10 屋根上に安定抵抗器カバー設置
運転室側窓を引き違い式アルミサッシに交換
運転席側側窓下に青函無線用板状アンテナ設置
ED79 2 函館 ED75 772 秋田 1987/1/19
ED79 3 函館 ED75 773 秋田 1987/2/16
ED79 4 函館 ED75 774 秋田 1987/3/2
ED79 5 秋田 ED75 776 秋田 1986/12/12
ED79 6 函館 ED75 782 秋田 1987/3/9
ED79 7 函館 ED75 763 秋田 大宮工場 1987/3/16
ED79 8 函館 ED75 778 秋田 苗穂工場 1987/2/5
ED79 9 五稜郭 ED75 779 函館 1987/7/1
ED79 10 五稜郭 ED75 780 函館 1987/7/22
ED79 11 五稜郭 ED75 781 函館 1987/11/20
ED79 12 函館 ED75 784 秋田 日立製作所 1987/3/6
ED79 13 函館 ED75 785 秋田 1987/3/12
ED79 14 五稜郭 ED75 786 函館 苗穂工場 1987/12/21
ED79 15 五稜郭 ED75 787 函館 1987/9/14
ED79 16 五稜郭 ED75 788 函館 1987/10/2
ED79 17 函館 ED75 789 秋田 東芝 1987/3/5
ED79 18 函館 ED75 790 秋田 1987/3/13
ED79 19 函館 ED75 791 秋田 1987/3/18
ED79 20 函館 ED75 760 秋田 日立製作所 1987/3/20
ED79 21 函館 ED75 783 秋田 1987/3/19

ED79 5
No.275-27
1992年7月24日
ED79 5
津軽線 青森
ED79 5号機はED75 776号機を種車として国鉄土崎工場で改造され,1986年12月12日に竣工しました。 お父さんのED79の写真,少ないね!と息子に冷やかされていましたが,追加で見つかりましたので,急いでアップしておきます。
(2009/03/31追加 2023/03/05ワイド化)
ED79 10
No.235-7
1991年9月14日
ED79 10+14系
快速 海峡
津軽線 青森
青森におけるED79 10号機牽引の「海峡」。ED79 10号機はED75 780号機を種車として苗穂工場で改造され,1987年7月22日に竣工しました。
(2023/03/05ワイド化)
ED79 17
No.190-32
1990年6月17日
ED79 17+50系5000番台
快速 海峡
津軽線 青森
こちらはED79 17号機牽引の50系5000番台の「海峡」。ED79 17号機はED75 789号機を種車として東芝で改造され1987年3月5日に竣工しました。ED79の改造工事は,工期短縮のため,国鉄工場以外に東芝や日立製作所へも委託されました。
(2022/09/16ワイド化)

 2006年1月30日 ページ作成開始
 2006年3月4日 ページ新設
 2009年7月19日 番台毎ページ分離
 2023年1月24日 改造一覧表をページトップへ移設
 2023年3月5日 キャプション欄左右入替完了
 2023年3月5日 写真ワイド化完了


■参考文献
 藤本勝久 直流新形電機 交流・交直流電機 出生の記録 -補遺T-3 鉄道ファン346 1990年2月号 交友社 (ED79 50番台)
 藤本勝久 近代形電機転身の記録 6 鉄道ファン354 1990年10月号 交友社 (ED79)
 特集:全国JR電気機関車の現況 鉄道ファン356 1990年12月号 交友社
 最新JR機関車 ヤマケイレイルブックス 12 2002年3月1日 山と渓谷社

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