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DD16
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 DD16は,それまでC12C56が活躍していた軸重12tの入線条件のある線区向けに開発されたディーゼル機関車で,1971年から1974年にかけて65両が製造されました。保守共通化を狙い,DD51DE10DD13と共通の部品を多用していることが特徴です。エンジンはV型12気筒のDML61S/DML61Zで定格出力は800PS/1,330rpmとなっています。300番台は,飯山線,大糸線用としてDD16 25413号機の4両に対して両端に脱着式の単線用ラッセル式除雪ヘッドを取り付け可能なタイプに改造され,それぞれ301‐304号機として基本番台と区分されています。
■ 新製車
形式 番台区分 番号 製造年 主な仕様
DD16 0番台 1‐65 1971‐1975 1,2号機は国鉄長野工場で製造,運転整備重量50t (軸重12.5t),11号機以降は運転整備重量48t(軸重12t),24号機以前は車両番号表記が切り抜き文字,25号機以降はナンバープレート
■ 改造車
形式 番台区分 番号 種車 改造年 主な仕様
DD16 300番台 301‐304 DD16
2 5 4 13
1979‐1983 脱着式の単線用ラッセル式除雪ヘッド取付け改造,ラッセルヘッドは機関車の軸重増加を防ぐため別途ボギー車として機関車本体の前後に連結し全長36mに延長,ラッセルヘッドから機関車本体を制御するジャンパ栓を増設
DD16 0番台
DD16 1
No.64‐8
1984年8月1日
DD16 1
浜松機関区
きかんしゃ大集合で展示された1号機。小ぶりなDD16は数も少なくなかなか目にする機会がありませんでした。ここに挙げた数枚は全く関係のない場所で撮影したものですが,形式毎に集めるとこうした関係のない写真が結びついて比較できる楽しみが出てきます。
(2022/11/23ワイド化)
DD16 12
No.20‐23
1983年8月26日
DD16 12
大糸線 糸魚川
糸魚川区のDD1612号機。青森から「白鳥」で富山に向かう途中,車内から撮影。駅の記録がありませんが区名札と背景の「ナルス」からGoogleマップで糸魚川と判明。
(2022/11/23ワイド化)
DD16 16
No.232‐28
1991年8月17日
DD16 16
吹田機関区
吹田区の撮影会でのDD1616号機。キャブを真横から。
(2006/10/01追加 2022/11/23ワイド化)
DD16 17
No.D200_090817‐151
2009年8月17日
DD16 17
小樽市総合博物館(手宮)
手宮に保存されている17号機。後ろのDD13611と同様,保存状態はまずまず良好。
(2009/08/20追加 2022/11/23ワイド化)
DD16 23
No.130‐20
1986年7月19日
DD16 23
山陰本線 益田
益田における23号機。ステップ前面がが白く塗られています。
(2022/11/23ワイド化)
DD16 38
No.121‐1
1986年7月19日
DD16 38
鹿児島本線 有佐
赤ナンバーの38号機。北陸や山陰のカマと違って暖地仕様,旋回窓やツララ切りがありません。475系の車内からの撮影ですが,窓が硬くて開かなかったためソフトがかかっています。
(2022/11/23ワイド化)
DD16 300番台
DD16 304
No.D200_100228‐84
2010年2月28日
DD16 304
大糸線 糸魚川
両エンドに単線用ラッセル式除雪ヘッドを取り付け待機するDD16 304。ラッセルヘッドは機関車の軸重増加を防ぐため別途ボギー車となっており,全長36mに達します。軽快なイメージのDD16とは全く異なる威風堂々とした貫禄を感じます。
(2010/03/07追加)
No.D200_100228‐45
2010年2月28日
DD16 304
大糸線 糸魚川
時間は前後しますが同じ位置から早朝の様子。小柄なDD16とは思えない存在感。
(2022/11/23追加)
No.D200_100228‐127
2010年2月28日
DD16 304
大糸線 糸魚川
機関車のアップ。除雪用として300番台に改造,ラッセルヘッドから機関車本体を制御するジャンパ栓が増設されています。
(2010/06/12追加)
No.D200_100228‐129
2010年2月28日
DD16 304
大糸線 糸魚川
れんが庫の前にキハ52 125や新鋭キハ120と並んだDD16304。
(2022/11/23追加)
No.D700_190810‐060
2019年8月10日
DE50 1 DD16 304
津山まなびの鉄道館
DE501と並んで津山の扇形車庫で憩うDD16 304。
(2022/12/01追加)
No.D700_190810‐082
2019年8月10日
DD16 304
津山まなびの鉄道館



DD16 304は2END側のみ単線用ラッセル式除雪ヘッドを装着した状態で保存されていますが,ヘッドが大きいためクラの外にはみ出しており,屋根が取り付けられています。
(2022/12/01追加)
No.D700_190810‐083
2019年8月10日
DD16 304
津山まなびの鉄道館



単線用除雪ヘッドには4灯のシールドビームが備え付けられており,それぞれにツララによる破損を防止するための保護枠が付けられています。
(2022/12/01追加)
No.D700_190810‐084
2019年8月10日
DD16 304
津山まなびの鉄道館
4つの旋廻窓が並ぶものものしいラッセルヘッドの運転台。
(2022/12/01追加)

 2006年9月24日 ページ新設
 2022年11月23日 新製車および改造車番号一覧表を追加
 2022年11月23日 写真ワイド化完了
 2022年11月23日 キャプション欄左右入替完了
 2022年11月23日 新製車および改造車番号一覧表とリンク完了
 2024年10月2日 一覧表に製造年,改造年を追記
 2024年10月2日 各号機タイトルバーの高さを他のページに合わせ拡大


■参考文献
 最新JR機関車 ヤマケイレイルブックス12 広田尚敬 坂正博 山と渓谷社 2002年3月
 Wikipedia 国鉄DD16形ディーゼル機関車


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