関東鉄道
気動車 ディーゼル機関車

 関東鉄道には現在,常総線と竜ヶ崎線の2路線があります。柿岡にある気象庁地磁気観測所での地磁気観測に悪影響が出るため直流電化できず,全線非電化,気動車による運転となっています。
■常総線
 取手-下館間51.1km,1067mmの非電化路線で,1913年11月1日に常総鉄道として全線で開業しています。その後,1945年3月30日に常総筑波鉄道となり,1965年6月1日に関東鉄道に変更となりました。取手-水海道間15.7kmは複線化されています。運行速度は90km/h。
■竜ヶ崎線
 佐貫-竜ヶ崎間4.5km,1067mmの非電化路線で,1900年8月14日に竜崎鉄道として開業しました。1944年5月13日に鹿島参宮鉄道,1965年6月1日に関東鉄道となっています。運行速度は50km/h。
     
■常総線 2両編成(片運転台車)
形式 番号・両数 製造/導入年 仕様
キハ0 キハ001-008
8両
1982-1984年 元国鉄キハ20系気動車の機器を流用した車両で車歴上は新製。奇数番号と偶数番号の車両を固定式連結器で連結。ワンマン対応。
キハ310 キハ311-318
8両
1977-1979年 元国鉄キハ16・17形気動車の車体新製車。大栄車両で更新したキハ311と312は廃車。新潟鐵工所で車体更新したキハ313-318が在籍。ワンマン化改造で□ドア上部にLEDの駅名案内表示器設置済。
キハ2100 キハ2101-2112
12両
1993,1995,1996年 新潟鉄工所製の自社発注車。自動空気ブレーキ採用で在来車と併結可。2次車2105-2108以降はLED式方向幕。
キハ2300 キハ2301-2310
10両
2000-2002年 新潟鉄工所製の自社発注車。基本仕様は2100形に準ずるが電気指令式ブレーキを装備するため在来の他形式との併結は不可。1,2次車はワンマン化改造でドア上部にLEDの駅名案内表示器を設置。3次車(2309・2310)は新製時からワンマン仕様。
■常総線 1両編成(両運転台車)
形式 番号・両数 製造/導入年 仕様
キハ300 キハ301-3016
16両
1988-1989年 元国鉄キハ30形気動車。非ワンマン車のため2005年12月10日ダイヤ改正以降休車となり,最後に残った306,3016が2007年3月31日に廃車。
キハ2200 キハ2201-2204
4両
1997-1998年 新潟鐵工所製の自社発注車。ワンマン対応。単線区間の無人駅では前ドア1箇所が乗降口となるため,車端部の扉を片開きとし乗務員室側に寄せている。快速運転対応。
キハ2400 キハ2401-2406
6両
2004-2007年 新潟トランシス製の自社発注車。キハ2200形をベースに電気指令式ブレーキ化,保安ブレーキの二重化,新製時から各ドア上部に駅名案内装置設置。快速運転対応。
キハ5000 キハ5001-5004
4両
2009-2013年 新潟トランシス社製の自社発注車。キハ2300形,キハ2400形との総括制御可。青みがかった白ベースに赤と青の3色からなる新塗装。最新環境対応エンジン搭載,燃費向上。ユニットブレーキ式ボルスタレス台車。
キハ5010 キハ5011, 5012
2両
2017年 新潟トランシス社製の自社発注車。キハ5000形ベース。関鉄ホワイト,鬼怒川と小貝川をイメージした青のツートンに黄金色のラインを腰部に配置した塗色,新緑の筑波山をイメージしたマークを戸袋に配置。
キハ5020 キハ5021, 5022
2両
2018年 新潟トランシス社製の自社発注車。キハ5000形系列で塗色はキハ5010形と同じで,早春の紅梅に彩られる筑波山をイメージしたマークを戸袋に配置。
■竜ヶ崎線 1両編成(両運転台車)
形式 番号・両数 製造/導入年 仕様
キハ532 キハ532
1両
1981年 国鉄から払い下げを受けたキハ20系の機器を流用し新潟鐵工所でキハ530形キハ531に準じた車体を新製して組み合わせた車両。
キハ2000 キハ2001, 2002
2両
1997年 新潟鐵工所製の自社発注車。常総線のキハ2100形と同様に側面は両開き3扉だが,ステップ付きである点が異なる。常務員室は半室構造で乗務員扉はホーム側のみ設置。

キハ0
No.D850_220806-020
2022年8月6日
キハ002+001
関東鉄道 水海道車両基地
水海道車両基地におけるキハ002。キハ20系の機器を利用した車両ながら両開き扉に戸袋窓のある二段窓の窓割りは103系時代の通勤電車を思い出します。
No.D850_220806-039
2022年8月6日
キハ002+001
関東鉄道 水海道車両基地
カプラーは密着自動連結器,スカートが付いています。ワンマン対応。
No.D850_220806-073
2022年8月6日
キハ004+003,キハ5004+5003
関東鉄道 水海道車両基地
キハ5004と並んだキハ004。キハ5004には鉄道むすめ[寺原ゆめみ]×[秋葉みらい]のコラボステッカーを付けています。
No.D850_220806-007
2022年8月6日
保線車,キハ006+005
関東鉄道 水海道車両基地
キハ006は休車扱いで[使用休止車両]の札が貼ってあります。
キハ300
No.D850_220806-079
2022年8月6日
キハ301
関東鉄道 水海道車両基地
新守谷の方向幕を掲げた元国鉄キハ30のキハ301,車両区の奥で錆びだらけの状態でした。
キハ310
No.D850_220806-074
2022年8月6日
キハ316+キハ315
関東鉄道 水海道車両基地
取手の方向幕を掲出しているキハ316。キハ0形に似ていますが,こちらはキハ10系(キハ16,17)の機器を流用し,車体更新しています。
No.D850_220806-069
2022年8月6日
キハ317+キハ318
関東鉄道 水海道車両基地
留置中のキハ317。両開き扉のドアエンジン部分まで側板が下方に出ています。
No.D850_220806-005
2022年8月6日
キハ318+キハ317
関東鉄道 水海道車両基地
キハ318。新守谷を表示。列車無線アンテナは東武,阪急で見られるタイプ。
No.D850_220806-005
2022年8月6日
キハ318+キハ317
関東鉄道 水海道車両基地
屋上にはグロベンと薄型のクーラーユニットが載っています。
キハ2000
No.D850_220806-087
2022年8月6日
キハ2001
関東鉄道竜ヶ崎線 入地→竜ヶ崎
竜ヶ崎-佐貫の方向幕を掲出して竜ヶ崎線を走行するキハ2001の単行。
No.D850_220806-090
2022年8月6日
キハ2001
関東鉄道竜ヶ崎線 入地←竜ヶ崎



上のカット撮影後すぐ戻ってきました。竜ヶ崎線開業は1900年8月14日。ちょうど120周年ということでヘッドマークのシールを付けています。
キハ2100
No.D850_220806-081
2022年8月6日
キハ2101
関東鉄道 水海道車両基地
旧塗装をまとったキハ2101のサイドビュー。両開き3扉の間に連窓2つづつ,戸袋無しで私鉄電車っぽい風貌。
No.D850_220806-082
2022年8月6日
キハ2102
関東鉄道 水海道車両基地
キハ2101とペアを組む取手向きのキハ2102のサイドビュー。
No.D850_220806-010
2022年8月6日
キハ2104+キハ2103
関東鉄道 水海道車両基地
キハ2104+キハ2103の編成は新塗装に塗り替えられています。
No.D850_220806-052
2022年8月6日
キハ2106+キハ2105
関東鉄道常総線 小絹→水海道
複線区間を走る水海道行きのキハ2100形。
No.D850_220806-027
2022年8月6日
キハ2111
関東鉄道 水海道車両基地
新塗装キハ2111のサイド。
No.D850_220806-017
2022年8月6日
キハ002 キハ2112
関東鉄道 水海道車両基地
キハ002とキハ2112の取手側正面。
No.D850_220806-017
2022年8月6日
キハ5003 キハ2104
キハ002 キハ2112
関東鉄道 水海道車両基地
車両区に勢ぞろいした主力車両。
キハ2200
No.D850_220806-056
2022年8月6日
キハ2201
関東鉄道常総線 小絹←水海道
側面全面に広告が貼られているキハ2201の単行列車。
No.D850_220806-056
2022年8月6日
キハ2201
関東鉄道常総線 小絹←水海道
取手行きの単行。このキハ2204も全面広告車両となっています。
キハ2300
No.D850_220806-045
2022年8月6日
キハ2302+キハ2301
関東鉄道常総線 小絹→水海道
2100形とよく似ている2300形。電気指令式ブレーキを装備しています。
No.D850_220806-042
2022年8月6日
キハ2308+キハ2307
関東鉄道常総線 小絹→水海道
この塗色は正面の汚れが目立ちます。
No.D850_220806-040
2022年8月6日
キハ2310+キハ2309
関東鉄道 水海道車両基地
2100形と比較してこのキハ2300形は電気指令式ブレーキ装備ということで内側のジャンパ線が太いのが特徴。
キハ2400
No.D850_220806-036
2022年8月6日
キハ2401
関東鉄道 水海道車両基地
キハ2401のサイド。関東鉄道100周年に向け,昭和40-60年代のオレンジとクリームのツートン塗色が再現されています。阪神の赤胴車によく似ています。
No.D850_220806-071
2022年8月6日
キハ2402
関東鉄道 水海道車両基地
復刻塗装になったキハ2402。他の車両と比べてモダンで美しく気品があります。先人のセンスの良さが偲ばれます。
No.D850_220806-072
2022年8月6日
キハ2403
関東鉄道常総線 水海道←小絹
水海道に向け快走するキハ2403の単行。広告車両となっているので正面から撮影。
キハ5000
No.D850_220806-044
2022年8月6日
キハ5002
関東鉄道常総線 小絹←水海道
水海道車両基地近くの複線区間で撮影。単行のキハ5002が飛ばしてきました。
No.D850_220806-044
2022年8月6日
キハ5002
関東鉄道常総線 小絹→水海道
中央の客用扉が両開き,両端が片開きという仕様はキハ2200形からキハ5020形まで一貫しています。背景にできるだけ人工物が入らないように切り位置を計算しますが単行だとなかなか難しい。
No.D850_220806-012
2022年8月6日
キハ5003 キハ2104
関東鉄道 水海道車両基地
広告が貼られているキハ5003とキハ2104+2103。両運/片運の差の他,スカート形状が大きく異なります。
キハ5010
No.D850_220806-030
2022年8月6日
キハ5011
関東鉄道 水海道車両基地
戸袋に筑波山のマークを入れ,すっきりした外観のキハ5011。番号のフォントの統一感はなく,5010形は細字,5020形は太字フォントです。
No.D850_220806-057
2022年8月6日
キハ5011
関東鉄道常総線 小絹←水海道
行先表示がLEDになっているキハ5010形。
No.D850_220806-075
2022年8月6日
キハ5021 キハ5012
関東鉄道 水海道車両基地
キハ5010型では腰部にあった前照灯・標識灯が5020形では運転席窓上に移設されています。戸袋の筑波山のマークは色違い。
キハ5020
No.D850_220806-033
2022年8月6日
キハ5021
関東鉄道 水海道車両基地
灯具類が窓内に入り前面形状がすっきりしています。
No.D850_220806-076
2022年8月6日
キハ5012 キハ5021
関東鉄道 水海道車両基地
キハ5020形では紅梅の筑波山をイメージしたマークを戸袋に表示しています。
No.D850_220806-001
2022年8月6日
キハ5022
関東鉄道常総線 小絹←水海道
車両区脇の踏切を通過するキハ5022。

 2022年8月15日 ページ新設


■参考文献
  Wikipedia 関東鉄道常総線
  Wikipedia 関東鉄道竜ヶ崎線
  日本鉄道旅行地図帳 3号 関東1  全国・全駅・全廃線 平成20年7月18日発行 新潮社

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