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920系は1934年から1948年にかけ56両が製造された形式であり,神戸線の特急運用に充当され阪神間25分運転を実現しました。920(Mc)-950(Tc)の2両編成とされ,梅田方にMc車を配置しています。車体長は約17.6m,車体幅は2.74mで,900形の片運転台バージョンとなっています。片運転台のため窓配置は乗務員扉-窓-戸袋窓-客用扉-窓x8-客用扉-戸袋窓-窓x2となっています。 |
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■ 新製車 |
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形式 |
車番 |
製造年 |
主な仕様・相違点 |
920
(Mc) |
920-924 |
1934 |
1次車,台車:L-17,主電動機SE-151,ガーランドベンチレータ中央1列 |
925-928 |
1936 |
2次車,ガーランドベンチレータ左右2列,車体角,側窓上部・客用扉上部のR変更,台車川-16 |
929-933 |
1937 |
3次車,電気溶接多用,リベットレス,ウインドシル平帯化,角型押込式ベンチレータ左右2列,台車:鋳鋼製イコライザー式住友金属KS-33L |
934-937 |
1939 |
4次車,運転台側妻面に幌枠設置,社章取付位置を車端部に変更,菱枠省略,台形断面ベンチレータ,自動連結器高さ変更700→760mm,アンチクライマー4→3段,台車:川-16プレーンベアリング |
938-942 |
1941 |
5次車,窓保護棒は戸袋窓部のみ,窓は従来の全開→半開のみに変更 |
943-947 |
1948 |
6次車,戦後初の新車,改造名目,屋根を木製帆布張り,運転台コンパートメント式に変更,側窓上部カーブ省略,保護棒2段取付け,台車:川-16 |
950
(Tc) |
950-954 |
1934 |
1次車,台車:L-15,ガーランドベンチレータ中央1列 |
955-958 |
1936 |
2次車,ガーランドベンチレータ左右2列,車体角,側窓上部・客用扉上部のR変更,台車川-16 |
959-963 |
1937 |
3次車,電気溶接多用,リベットレス,ウインドシル平帯化,角型押込式ベンチレータ左右2列,台車:鋳鋼製イコライザー式住友金属KS-33L |
964-967 |
1939 |
4次車,運転台側妻面に幌枠設置,社章取付位置を車端部に変更,菱枠省略,台形断面ベンチレータ,自動連結器高さ変更700→760mm,アンチクライマー4→3段,台車:川-16プレーンベアリング |
968-972 |
1941 |
5次車,窓保護棒は戸袋窓部のみ,窓は従来の全開→半開のみに変更,台車:KS-33L(軸距短縮) |
973-977 |
1948 |
6次車,戦後初の新車,改造名目,屋根を木製帆布張り,運転台コンパートメント式に変更,側窓上部カーブ省略,保護棒2段取付け,台車:川-16 |
C
■ 編成
1976-1978年頃,神戸線を最後まで走っていた800系,900系,920系の編成は下の7両編成x3本でした。1978年3月には900形20両が引退しています。900形は両運,編成中央の910,911,914号は昇圧時に電装解除の上,付随車化されていました。920系は920(Mc)-950(Tc)の2連が基本でした。 |
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←梅田 |
三宮→ |
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922F |

900形と920系による編成で正雀に保存されている900形トップナンバー900号を含む7連 |
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932F |

900形と920系による編成で920系トップナンバー920-950を含む7連 |
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804F |

800系1次車804・854を両側先頭に配し中間に900形と920系,952と924の本来のペアは922F梅田方の922-954 |
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C
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←甲陽園 |
夙川→ |
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943F |

920系による1982年頃の甲陽線の編成 |
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801F |

1981年頃の甲陽線の編成 |
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C |