伊予鉄道 松山市内線
 伊予鉄道は1887年に設立され,翌1888年10月28日,松山(現 松山市)‐三津間で四国初の鉄道を開業しました。鉄道路線として高浜線,横河原線,郡中線,松山市内線として城北線・古町‐平和通一丁目間2.7km,城南線・道後温泉‐西堀端間3.5km,平和通一丁目‐上一万間(連絡線)0.1km,本町線・西堀端‐本町六丁目間1.5km,大手町線:西堀端‐JR松山駅前間0.6km,古町‐JR松山駅前間0.8km,花園線・松山市駅前‐南堀端間0.4kmの路線を持っています。このうち城北線は鉄道事業法に基づく鉄道で,他は軌道法に基づく軌道となっています。
■主な車両 (撮影済系列他)
形式 車両番号 車両数 入線時期 特徴・経歴
モハ50 前期形 51‐61 11 1951‐1957 自社発注,ナニワ工機製,半鋼製車体,51‐55は京都市電800形ベース両端扉仕様,56以降は広島電鉄500形ベース前中扉仕様
モハ50 後期形 62‐78 17 1960‐1963 自社発注,62‐69はナニワ工機製,70‐78は帝國車輛製,前面窓を鉄道線600系と同じデザインに変更,軽量構造,間接非自動制御,Zパンタ,主電動機50kW
モハ2000形 2002‐2006 5 1979‐1980 京都市電2000形,全6両のうち保存車2001を除く5両を譲渡,車番変更無し,台車の車輪バックゲージのみ軌間1,435mm→1,067mmに変更,主電動機を狭軌用に変更,ワンマンカー,連結車表示幕撤去,前照灯1灯化,側面方向幕設置
モハ2100形 2101‐2110 10 2002‐2007 単車型超低床車,全長12,000mm,幅2,230mm定員47名,単車としては世界初の超低床車,IGBT VVVFインバータ制御
D1形 1号 1 2001 新潟鐵工所製,坊ちゃん列車第1編成用DL,モデルはクラウス社製B形蒸機甲1形
D2形 14号 1 2002 新潟鐵工所製,坊ちゃん列車第2編成用DL,モデルはクラウス社製B形蒸機甲5形
ハ1形 1, 2 2 2001 新潟鐵工所製,坊ちゃん列車第1編成用客車
ハ31形 31 1 2002 新潟鐵工所製,坊ちゃん列車第2編成用客車
D1形・D2形はディーゼル機関車,ハ1形・ハ31形は客車ですがとりあえず路面電車の項に入れておきます。
 
モハ50 前期形 51‐61
No.D700_20140319‐51
2014年3月19日
モハ50 前期形
51号
JR松山駅前行
城南線 西堀端←南堀端
お堀沿いに走る現役最若番の51号は1951年製,伊予鉄道軌道線初のボギー車。
(2024/05/12シャドー調整)
No.D700_20140319‐51
2014年3月19日
モハ50 前期形
51号
JR松山駅前行
城南線 西堀端←南堀端
松林を背景に松山駅に向かう51号を後追い撮影
(2024/05/12追加)
No.D700_20140319‐124
2014年3月19日
モハ50 前期形
59号
道後温泉行
城南線 大街道
JR松山駅前から大街道を経由し道後温泉まで運行される5系統に入る51号
(2024/05/13追加)
No.D700_20140319‐33
2014年3月19日
モハ50 前期形
55号
JR松山駅前[環状]松山市駅行
大手町線 JR松山駅前←大手町駅前
こちらは1953年製の55号。中央窓が左右と同じ大きさ。最も均整のとれた美しい車両。
(2024/05/12ワイド化)
No.D700_20140319‐84
2014年3月19日
モハ50 前期形
55号
松山市駅行
城南線 南堀端←市役所前
南堀端沿いを走る55号。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐63
2014年3月19日
モハ50 前期形
57号
JR松山駅前[環状]松山市駅行
城南線 西堀端←南堀端




南堀端沿いを走る57号。1954年製でバス窓になっています。
(2024/05/12シャドー調整)
No.D700_20140319‐65
2014年3月19日
モハ50 前期形
57号
R松山駅前[環状]松山市駅行
城南線 西堀端←南堀端
製造当初から前中扉でZパンタを装備しています。
(2024/05/12ワイド化)
No.D700_20140319‐104
2014年3月19日
モハ50 前期形
57号
松山市駅行
城南線 県庁前→市役所前
県庁前を右にカーブする57号。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐24
2014年3月19日
モハ50 前期形
59号
松山市駅行
大手町線 JR松山駅前
1957年ナニワ工機製のモハ50型59号。中央窓が左右に比べてやや幅広窓となっています。
(2024/05/12ワイド化)
No.D700_20140319‐94
2014年3月19日
モハ50 前期形
59号
城南線 県庁前←市役所前
松山城をバックに2101号とすれ違う59号。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐124
2014年3月19日
モハ50 前期形
59号
[環状]JR松山駅前‐松山市駅行
城南線 大街道
東急イン前の大街道電停に停車中の59号
(2024/05/13追加)
No.D700_20140319‐121
2014年3月19日
モハ50 前期形
61号
松山市駅行
城南線 大街道
前期形として自社発注された最終ナンバー,モハ50前期形61号が大街道に停車
(2024/05/13追加)
モハ50 後期形 62‐78
No.D700_20140319‐81
2014年3月19日
モハ50 後期形
66号
道後温泉行
花園線 松山市駅前→南堀端
花園線を走行する1962年製の66号。62〜69号は後期形としてナニワ工機で製造され,前面窓の形状が傾斜を持つタイプに変更,屋根が浅い軽量構造を採用しています。また側面には補強用のリブとリベットがあります。
(2024/05/13追加)
No.D700_20140319‐86
2014年3月19日
モハ50 後期形
66号
道後温泉行
城南線 南堀端→市役所前
南堀端の緑地をバックに道後温泉に向かう66号
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐38
2014年3月19日
モハ50 後期形
71号
JR松山駅前行
大手町線 JR松山駅前←大手前駅前
大手町駅前の平面クロスで郊外線列車の通過待ちをする71号。1964年ナニワ工機製,自社発注後期形で,前面窓が鉄道線用の600系と同様な形状になり,車体は軽量構造を採っていますが,従来工法に戻したため,62〜69号に見られたリベット・リブがなくなりすっきりしています。鉄道線は元京王電鉄井の頭線で活躍していた3000系。
(2024/05/12ワイド化)
No.D700_20140319‐40
2014年3月19日
モハ50 後期形
71号
JR松山駅前行
大手町線 JR松山駅前←大手前駅前
独特の走行音を響かせて平面クロスを渡ってきた71号。
(2024/05/12ワイド化)
No.D700_20140319‐98
2014年3月19日
モハ50 後期形
71号
JR松山駅前行
城南線 県庁前→市役所前
県庁舎前のカーブをゆく71号。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐29
2014年3月19日
モハ50 後期形
73号
道後温泉行
大手町線 JR松山駅前




松山駅前に停車中の73号。
(2024/05/12追加)
No.D700_20140319‐29
2014年3月19日
モハ50 後期形
73号
道後温泉行
大手町線 JR松山駅前→大手町駅前
1964年製の73号。
(2024/05/12ワイド化)
No.D700_20140319‐90
2014年3月19日
モハ50 後期形
74号
JR松山駅前行
城南線 南堀端←市役所前
1965年製の74号。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐99
2014年3月19日
モハ50 後期形
76号
道後温泉行
城南線 県庁前←市役所前



県庁舎をバックにカーブをゆく76号は1965年製。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐90
2014年3月19日
モハ50 後期形
78号
本町六丁目行行
城南線 南堀端←市役所前
78号は1965年製でモハ50形で最後に自社発注された車両。車体の形態は65〜68号と同じですが,従来工法に戻ったためリベット・リブがなくなりすっきりしています。
(2024/05/13追加)
No.D700_20140319‐134
2014年3月19日
モハ50 後期形
78号
道後温泉行
城南線 大街道
大街道のひめぎん前に停車する78号。
(2024/05/13ワイド化)
モハ2000形
No.D700_20140319‐45
2014年3月19日
モハ2000形
2003号
松山市駅行
大手町線 大手前駅前→西堀端
元京都市電2000形,モハ2000形2003号。標準軌路線から狭軌路線への移籍ということで,台車の車輪バックゲージのみ軌間1,435mmから1,067mmに変更しています。主電動機も当然狭軌用に変更されています。一方ワンマンカー,連結車表示幕が撤去され,前照灯1灯化,側面方向幕設置など改造の手が入っています。1灯の前照灯をシールドビーム2灯化改造というのはポピュラーですが,もともと2灯であった前照灯を1灯に変更したケースはかなり珍しいのではないかと思います。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐46
2014年3月19日
モハ2000形
2003号
松山市駅行
大手町線 大手前駅前→西堀端
松山城を望む松山大手郵便局前をゆくモハ2000形2003号。この車両が擦り切れるような吊り掛け駆動音を奏でながら石畳の併用軌道を走行すると,一瞬にして1970年代の京都にタイムスリップ,感激。よくぞ今まで残っててくれました。
(2024/05/12シャドー調整)
No.D700_20140319‐130
2014年3月19日
モハ2000形
2003号
[環状]松山市駅行
城南線 大街道
夜の大街道に停車中の2003号。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐57
2014年3月19日
モハ2000形
2005号
松山市駅行
城南線 西堀端→南堀端
元京都市電の2005号がお堀端のカーブをゆく。
(2024/05/12シャドー調整)
No.D700_20140319‐108
2014年3月19日
モハ2000形
2006号
松山市駅行
城南線 県庁前→市役所前
モハ2000形の最終ナンバー2006号がNTT西日本四国支店前の信号を通過し南に折れるカーブに向かう
(2024/05/13追加)
モハ2100形
No.D700_20140319‐121
2014年3月19日
モハ2100形
2101号
城南線 大街道
2100型はアルナ工機が開発した超低床型ボビー車。2101号は2002年に導入されたメッセージラッピング車。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐117
2014年3月19日
モハ2100形
2102号
城南線 大街道
2102号は2002年に導入されたメッセージラッピング車。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐70
2014年3月19日
モハ2100形
2103号
JR松山駅前行
城南線 西堀端←南堀端
2103号は2003年に導入されたメッセージラッピング車。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐17
2014年3月19日
モハ2100形
2104号
JR松山駅前[環状]松山市駅行
大手町線 JR松山駅前
伊予鉄には10両が導入されています。2104号は2003年に導入されたメッセージラッピング車。
(2024/05/12ワイド化)
No.D700_20140319‐73
2014年3月19日
モハ2100形
2105号
道後温泉行
城南線 西堀端→南堀端
2105号は2004年に導入されたメッセージラッピング車。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐67
2014年3月19日
モハ2100形
2106号
松山市駅行
城南線 西堀端→南堀端
2106号は2004年に導入されたメッセージラッピング車。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐73
2014年3月19日
モハ2100形
2107号
松山市駅行
城南線 南堀端←市役所前
2107号は2005年に導入されたメッセージラッピング車。
(2024/05/13ワイド化)
坊ちゃん列車
No.D700_20140319‐75
2014年3月19日
D2形14+ハ31形
坊ちゃん列車
道後温泉行
花園線 松山市駅前→南堀端
ディーゼル機関車D2形14+ハ31形 31による第2編成。松山市駅発大街道経由道後温泉行き。車内ではマドンナの撮影が行われていました。
(2024/05/13ワイド化)
No.D700_20140319‐76
2014年3月19日
D2形14+ハ31形
坊ちゃん列車
道後温泉行
花園線 松山市駅前→南堀端
周囲が色々雑然としているのでセピア調にしてみました。
(2024/05/13追加)
No.D700_20140319‐80
2014年3月19日
D2形14+ハ31形
坊ちゃん列車
道後温泉行
花園線 南堀端
南堀端交差点の分岐器を渡って城南線に入り道後温泉方面に向かう坊ちゃん列車。機関車はクラウス社製のB型タンク14号機を模してあります。
(2024/05/13ワイド化)

 2014年3月23日 ページ新設
 2024年5月12日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2024年5月13日 キャプション欄左右入替完了
 2024年5月13日 写真ワイド化完了
 2024年5月13日 主な車両表(撮影済系列他)を追加
 2024年5月13日 主な車両表から写真へのリンクを設置


■参考文献
  Wikipedia 伊予鉄道
  Wikipedia 伊予鉄道モハ50形電車
  Wikipedia 京都市交通局2000形電車


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