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郵便・荷物車
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  旧型国電で郵便・荷物車として活躍したのは17m車ではクモニ13,20m車ではクモユニ74クモユニ81クモユニ82クモニ83などがあります。なお,新性能電車の郵便・荷物車はこちらにまとめました。
 クモユニ74は新性能電車併結対応の郵便・荷物車で,1962年から1965年にかけて73系モハ72を改造して31両が誕生しました。併結形式の違いにより0番台,100番台200番台に区分されます。一方クモニ83も同様に新性能電車との併結可能な旧性能荷物電車として73系モハ72モハ73,およびクモハ7380系クモユニ81を種車に51両が改造されました。
■ 改造車
番台区分 改造後形式番号 種車形式番号 改造年度 改造・改番内容
 クモユニ74
0番台 クモユニ74000‐74011 モハ72115 081 239 155 208 129 005 083 032 003 009 093 1962‐1964 東海道本線東京口の80系111系に置き換えられるのに伴いクモユニ81の代替としてモハ63からの改造車モハ72を大井・大船・浜松工場で改造,111系,113系,153系と併結可,前照灯は大形白熱灯,車体端部R付き
クモユニ74012‐74014 モハ72256 228 052 1965 鷹取工場で改造,前照灯シードビーム化
100番台 クモユニ74100‐74107 モハ72060 046 029 226 040 135 023 267 1964‐1965 名古屋地区での153系80系との併結対応用として浜松・鷹取・幡生工場で8両改造,0番台の併結可能系列に加え80系との併結も可としブレーキ新旧読替機構を搭載
200番台 クモユニ74200‐74207 モハ72013 095 019 177 140 294 055 116 1964‐1965 東北本線・高崎線での115系165系との併結対応用として盛岡・幡生工場で8両改造,新旧読替機構,ノッチ戻し,抑速ブレーキ対応主幹制御器を搭載
 クモニ83
800番台 クモニ83800‐82805 モハ72275 222 283 282 075 274 1966 屋根高さ3,510mmの低屋根構造,中央本線の115系併結用として登場,その後山陽本線や横須賀線にも投入, 雨樋が115系に合わせ他車より高く窓隅にRを持つ
クモニ83006‐82813 モハ72020 216 281 200 317 237 295 128 1966‐1967 雨樋は普通形,パンタグラフ2基,後に1基撤去
クモニ83814‐82820 モハ72234 242 243 302 240 045 011 1968 パンタグラフ1基搭載,窓隅を角形に変更, 83818以降はブレーキの新旧自動切換装置搭載
0番台 クモニ83000‐83004 モハ72104 119 125 154 262 1967‐1973 通常屋根構造,高崎線・上越線系統の荷物列車の電車化に伴い登場,中央本線・篠ノ井線等にも投入,側窓は幅700mmの2段上昇式,窓隅は角形,ブレーキの新旧切換装置装備,パンタはPS16を2基搭載
クモニ83005‐83025 モハ72098 107 206 245 266 288 307 124 229 260 271 144 257 273 303 270 277 059 078 クモハ73096 73110 1968‐1974 パンタPS13又はPS16,1基,通風器4基搭載, 83022以降はパンタ折り畳み高さの低いPS23搭載,83012 ‐ 83015は2連窓の四隅のみR付き,83021は窓隅全てにR付き
クモニ83026‐83029 クモハ73164 227 261 056 1974‐1975 パンタ折り畳み高さの低いPS23を搭載,スカ色
100番台 クモニ83101‐83103 クモユニ81004‐81006 1963 飯田線での運用のため豊橋機関区に転属したクモユニ81形3両を種車とし郵便室を廃止,荷物室に振替え,浜松工場で施工
クモユニ74
クモユニ74000‐74011
No.10‐22
1983年8月7日
クモユニ74+クモユニ74
東海道本線 早川→根府川
大形前照灯を持つクモユニ74×2が真っ青な相模湾をバックに快走
(2023/04/22追加)
No.11‐6
1983年8月8日
クモユニ74001+クモユニ74
東海道本線 根府川
根府川に停車中のクモユニ74の2連,なんといってもこの大きな前照灯が印象的。写真の74000番台は111,115系連結可能。後述のクモニ83と比べて端部にRが付いているため柔らかなイメージがあります。
(2023/04/05ワイド化)
No.11‐8
1983年8月8日
クモユニ74001+クモユニ74
24系25形 あさかぜ
東海道本線 根府川
あさかぜとの2ショットを追加しておきます。
(2023/04/13追加)
No.93‐13
1985年3月12日
クモユニ74+クモユニ74
東海道本線 早川→根府川
クモユニ74を2両連結した郵便荷物車が石橋の集落を通過
(2023/04/21追加)
クモユニ74012‐74014
No.9‐38
1983年8月7日
クモユニ74+クモユニ74
東海道本線 真鶴←根府川


こちらはシールドビームのクモユニ74の2連,盛夏の白糸川橋梁を渡り下っていきます。追加改造のクモユニ74012‐014はシールドビームとなっています。なお,100番台は80系にも併結可能,200・211番台は抑速ブレーキ付きで80系と115系に連結可能となっています。
(2008/08/05追加
2023/04/05ワイド化)
クモニ83
クモニ83800‐83805
No.N8204‐18
1982年3月8日
クモニ83 4B
上越線 越後中里→土樽
雪の越後中里をゆくクモニ83の4連。編成の向かって左側から順に@ABCと番号を付け写真を良く見ると下のように推定されます。
車両の特徴 クモニ83番号
@ 左側パンタ撤去,グロベン3基搭載 001‐004
A パンタ1基,グロベン4基搭載 007 008 010 012‐014
B 左側パンタ撤去,グロベン3基,雨樋高い,低屋根 802 804
C パンタ1基,グロベン4基搭載 007 008 010 012‐014
(2020/02/08追加 2023/04/05シャドー調整) 
クモニ83005‐83025
No.1‐7
1983年1月14日
クモニ83+113系
東海道本線 柏原→近江長岡
113系の先頭に立ち,柏原中学校前のカーブをゆくクモニ83。雪の降る天気でISO64のKRでは露出アンダーでした。ISO6400常用とかいっているデジカメ全盛の今からは考えられない時代です。
(2008/10/12追加 2023/04/05ワイド化)
No.8‐23
1983年8月2日
クモニ83+クモニ83
1043M
東海道本線 芦屋←西ノ宮
真夏の東海道を下る1043M,パンタグラフはPS13。
(2009/12/30追加 2023/04/05ワイド化)
No.22‐30
1983年9月13日
クモニ83+クモニ83
1043M
東海道本線 芦屋←西ノ宮
午後の荷2031レの後にやってくる1043Mはクモニ83×2両でした。荷のマークが今となっては新鮮。クモニ83形は低屋根の800‐820,高屋根パンタ2個の000‐004,高屋根パンタ1個の005‐025,パンタをPS23とした026‐029,それに飯田線用101‐103とバラエティに富んでいます。
(2023/04/05ワイド化)
No.31‐17
1984年1月23日
クモニ83+クモニ83
1043M
東海道本線 芦屋→摂津本山
この日もゴハチ狙い,山側から撮影した1043M
(2023/04/05ワイド化)
No.36‐3
1984年3月13日
クモニ83+クモニ83
1043M
東海道本線 芦屋←西ノ宮
阪神間の複々線大築堤をゆくクモニ83。しっかり列車番号が表示されています。
(2023/04/05ワイド化)
No.64‐37
1984年8月1日
クモニ83021, EF58160
東海道本線 名古屋
EF58160と並ぶクモニ83021。全部の側窓にRが付いている異端車で特定できます。
(2023/04/13追加)
クモニ83026‐83029
No.116‐7
1986年1月17日
クモニ83026+クモニ83
1043M
東海道本線 芦屋←西ノ宮
こちらはスカ色のクモニ83先頭の2連。車番の83026を表示しています。中央本線向けに増備されたタイプでパンタグラフは折りたたみ高さの低いPS23です。
(2023/04/05ワイド化)
クモニ830101‐83103
80系のページに記載

クモニ830101‐83103

 2007年9月30日 ページ新設
 2023年3月16日 キャプション欄左右入替完了
 2023年4月5日 クモニ83100番台の写真を80系に移設し本ページから削除,リンク作成
 2023年4月5日 クモユニ74形の改造車一覧表を追加
 2023年4月6日 クモニ83形の改造車一覧表を追加
 2023年4月6日 改造車一覧表から各写真へのリンクを設置
 2023年4月6日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化


■参考文献
 沢柳健一 旧型国電50年 JTB
 Wikipedia 国鉄クモユニ74形電車
 Wikipedia 国鉄クモニ83形電車
 Wikipedia 国鉄72系電車


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