阪急電車

5000系
 5000系は神戸線の1500V昇圧完了直後,神宝線初の1500V専用車として1968年〜1969年に登場した車両で,車体寸法は3000系をベースに運転台周りを3300系に準じています。1010系以来,梅田方をM車に戻していますが,床下機器配置が他形式と大幅に変わらないよう,先頭車をM'cとしてます。1973年から1974年に冷房化改造され,その後中間に2071系2000系付随車を編入し,8両化されています。2000系中間車の貫通面は幅広で扉がないため,5000系中間車との連結面には幅合わせ用の鉄板が付いています。
■ 新製車 (47両)
形式 車番 製造年 主な仕様・相違点
5000
(M'c)
5000-5013 1968-1969 梅田向き,5500/5040形とユニットを組む,主電動機SE-542(170kW)×4,歯車比5.31,MG,CP搭載,台車FS369,定員140名
5030・5031 1969 同上,連解増結用,全自動密着連結器付
5040
(Mc)
5040・5041 1969 三宮向き,5000形とユニットを組む,パンタグラフ,制御器搭載,主電動機SE-542(170kW)×4,歯車比5.31,台車FS369,定員140名連解増結用,全自動密着連結器付
5500
(M)
5500-5513 1968-1969 5000形とユニットを組む,パンタグラフ,制御器搭載,主電動機SE-542(170kW)×4,歯車比5.31,台車FS369,定員140名
5050
(Tc)
5050-5063 1968-1969 三宮向き,台車FS069,定員140名
5550
(T)
5563 1969 台車FS069,定員140名,5012F宝塚線7連化用(計画変更により増備せず)
■ 1979年 編成 (神戸線)
←梅田 三宮→  
5000F
5000-5500-5050+5001-5501-5051 (1968/1 落成)
→5000-5040+5030-5500-5050+5001-5501-5051 (1969/11 2+6両連解運用)
→5001Fを分離し2184(2034改,M→T),2085(T),2083(Tc→T)を組み込み (1977)
5001F
元5000Fと5002Fの三宮方3両同士を組み,2081(Tc→T),2183(2033改,Mc→T)を組み込み (1977)
5002F
5002-5502-5052+5003-5503-5053 (1968/2 落成)
→5002-5041+5031-5502-5052+5003-5503-5053 (1969/11 2+6両連解運用)
→5003Fを分離し2181(2031改,M→T),2082(T),2182(2032改,Mc→T)を組み込み (1977)
5004F
5004-5504-5054+5005-5505-5055 (1968/2 落成)
→2084(Tc→T),2185(2035改,Mc→T)を組み込み (1977)
5006F
5006-5506-5056+5007-5507-5057 (1968/6 落成)
→2086(Tc→T),2186(2036改,Mc→T)を組み込み (1977)
5008F (1968/7 落成)
5010F (1968/8 落成)
5012F (1969/2 落成)
5012-5512-5062+5013-5563-5513-5063 (1969/11 7両化 宝塚線試用)
 →5202-5242+5232-5702-5252+5012-5512-5062 (1970/12 5200系と混結)
 →5203-5243+5233-5244+5013-5563-5513-5063 (1971/5 5200系と混結)
→落成時の6両編成に組み戻し(1979/7)
 落成時は非冷房,1973〜1974年冷房化改造
5000-5013
No.N8214-23
1983年1月4日
5000F
5000他 8両
普通 梅田行
神戸線 芦屋川→夙川
梅田 5000-2184-2085-5040+5030-2083-5500-5050 三宮

梅田-三宮間の普通運用に就く5000系トップ編成が夙川付近の切り通しをゆく。
(2024/03/10ワイド化)
No.N9408-15
1994年5月4日
5000F
5000他 8両
普通 梅田行
神戸線 芦屋川
梅田 5000-2184-2085-5040+5030-2083-5500-5050 三宮

電幕化された5000Fが梅田行き普通としてGWの芦屋川に進入。
(2022/07/31追加)
No.D700_111113-105
2011年11月13日
5006F
5006他 8両
普通 梅田行
神戸線 芦屋川



梅田 5006-5506-5586(5666) -5556(5056) -5527(5007)- 5507-5587(5667)-5057 三宮


方向幕取り付け,正面妻開戸窓の下方拡大,運転台および車掌台窓下の手掛,足掛取り付け,車両番号表記位置変更,角型標識灯,スカート取り付けなど,イメージを一新した5000系で,中間に5100系を組み込んで改番し8両貫通編成にしています。もみじマークを付けて活躍しています。編成の( )内は旧番号。
(2024/03/10ワイド化)
No.D700_111113-106
2011年11月13日
5006F
5006他 8両
普通 梅田行
神戸線 西宮北口
梅田 5006-5506-5586(5666)-5556(5056)-5527(5007)-5507-5587(5667)-5057 三宮

西宮北口で後続特急の待ち合わせ中。編成の( )内は旧番号。
(2024/03/10追加)
No.D700_131228-30
2013年12月28日
5002F
5002他 8両
普通 三宮行
神戸線 梅田


梅田 5002-5502-5592(5672)-5572(5652)-
5521(5031)-5541(5041)-5573(5653)-5052 三宮

2007年11月にリニューアル工事を受け,前面改造,アイボリーとの2色塗装化されている5002F。編成の( )内は旧番号。
(2014/01/11追加 2024/03/10ワイド化)
5050-5063
No.N8208-19A
1982年5月下旬
5001F
5053他 8両
普通 三宮行
神戸線 西宮北口
梅田 5001-2081-5501-5051+5003-2183-5503-5053 三宮

今津線の平面交差を渡って三宮方面に向かう8両編成の普通電車。5000系はダイヤフラム形空気バネを車体装架としたS形ミンデン台車FS-369/FS-069を初めて採用した形式です。
(2024/03/10ワイド化)

 2009年7月25日 ページ作成開始
 2009年8月15日 ページ公開
 2009年11月28日 編成表作成
 2011年11月19日 形式毎ページ分離
 2024年3月10日 写真ワイド化完了
 2024年3月10日 キャプション欄左右入替完了
 2024年3月10日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2024年3月10日 新製車一覧表を追加
 2024年3月10日 編成表見直し
 2024年3月11日 各写真に編成を追記
 2024年3月11日 新製車一覧表から写真へのリンク設置


■参考文献
 ・神戸大学鉄道研究会編 丙線 第30号 阪急電鉄特集 1984年11月発行
 ・篠原 丞 2000系から8000系に至る阪急電鉄新系列高性能電車の系譜 鉄道ファン 328 1988年8月号
 ・篠原 丞 2000系から8000系に至る阪急電鉄新系列高性能電車の系譜 鉄道ファン 332 1988年12月号
 ・阪急電鉄・諸河 久共著 日本の私鉄F 阪急 カラーブックス 保育社
 ・阪急電鉄開業100周年記念HANKYU MAROON WORLD 阪急電車のすべて 2010 阪急コミュニケーションズ
 ・山口益生 阪急電車 JTBパブリッシング 2012年
 ・Wikipedia 阪急5000系電車


Kano鉄道局TOP
蒸気機関車 電気機関車 ディーゼル機関車 客車 電車 気動車 新幹線