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保存機関車
タンク式 5500 ‐ 8620 C50 ‐ C58 C59 ‐ 9600 D51 サハリンD51
全国に保存されている蒸気機関車を順次取材して掲載しています。一部動態保存機関車や圧縮空気による保存機関車も含みます。京都鉄道博物館(旧 梅小路蒸気機関車館)の保存機はこちら→
5540 5654 7101 辨慶 7106 しづか 7150 大勝
Porter 4514 8620 78653
5500形 5540
No.D200_110824-110
2011年8月24日
5500形 5540
青梅鉄道公園
5540は日本鉄道が1897年に英国Beyer Peacock社に発注して製造された飽和式2Bテンダー機で,No.175,盛岡機関庫に配置されていました。1906年11月1日に鉄道国有法により買収され,官鉄D6形No.175となり,1909年10月1日に5540に改番されています。白山機関庫,大館機関庫などに所属し1939年に新鶴見区,1940年には高島区に移り,それぞれ入換専用機として活躍しました。1947年に横浜区,1950年に横川区,1952年に白山区西吉田支区,1953年に北海道に移り,札幌工事局で使われました。1962年10月26日に廃車となり11月13日から青梅鉄道公園に保存されています。
(2022/12/17追加)
No.D200_110824-107
2011年8月24日
5500形 5540
青梅鉄道公園



5500形は飽和式2Bテンダー機で通称ピーテンと呼ばれました。5500形は官営鉄道6両,日本鉄道60両,総武鉄道6両の計72両がありました。1929年から翌年にかけてこのうちの10両がタンク式機関車に改造されB10形となっています。
(2022/12/17追加)
No.D200_110824-119
2011年8月24日
5500形 5540
青梅鉄道公園



リベットが美しいテンダー。
(2022/12/17追加)
No.D200_110824-120
2011年8月24日
5500形 5540
青梅鉄道公園
軸配置は4-4-0 (2B),2気筒単式,動輪径は1372mm,炭水車は3軸固定式となっています。
(2022/12/17追加)
5650形 5654 → 東武鉄道B4形No.39
No.D200_090830-80
2009年8月30日
5650形 5654
→ 東武 B4 No.39
貨物鉄道博物館
1898年に日本鉄道が英国Sharp Stewart社に発注して新製された飽和式2Bテンダー機。1906年に国有化され,1909年10月1日の鉄道院車両形式称号規定により改番され5650形No.5654となりました。1922年2月20日に新津機関庫で廃車になり,同3月8日に東武鉄道に譲渡,B4形No.39として佐野線の石灰輸送に活躍しました。1966年頃廃車され,昭和鉄道高等学校で保存されていましたが,校舎取り壊しのため三岐鉄道が譲り受け保存することになり,2002年8月に丹生川に回着,同年9月15日から貨物鉄道博物館で保存展示されています。
(2022/11/06追加)
No.D200_090830-81
2009年8月30日
5650形 5654
→ 東武 B4 No.39
貨物鉄道博物館
軸配置2B,3軸のテンダーを備えており,シリンダーが斜めに取り付けられています。
(2022/11/06追加)
No.D200_090830-93
2009年8月30日
5650形 5654
→ 東武 B4 No.39
貨物鉄道博物館



19世紀英国生まれという貴重な蒸気機関車。
(2022/11/06追加)
7101 辨慶
D700_150718-44
2015年7月18日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館
1880年4月に米国ピッツバーグの機関車メーカー,H.K.ポーター社で製造され輸入された軸配置1-Cの飽和式テンダ式蒸気機関車。官営幌内鉄道No.2号機「辨慶」として,同型の「義経」「しづか」などとともに活躍しました。1906年10月1日に鉄道国有法により官営鉄道に買収され,1909年10月1日の鉄道院車両形式称号規程により7100形No.7101と改番されました。1924年2月28日付で廃車となりました。その後,国鉄は1936年に7101を「義経」として復元保存する方向で車体が大宮工場に送られましたが,鉄道ファンの民間人の調査により,7105が「義経」で7101は「辨慶」であることが判り,「辨慶」として修復,保存されました。1958年に鉄道記念物となっています。
(2022/11/13追加)
D850_221112-085
2022年11月12日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館
鉄道記念物の7101「辨慶」。上の写真ではカウキャッチャーの前に無粋な柵が設置されておりその感覚を疑ってましたが,やはり指摘されたようで,2022年11月時点では非常に細いロープに変更されすっきりしました。こういう変更は大歓迎ですが,美観を損ねる階段も撤去してキャブには右サイドのスロープからアクセスするようにし,公式側側面がすっきり見渡せるように配慮していただきたい。
(2022/11/13追加)
D850_221112-082
2022年11月12日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館



正面から見た7101。幌内鉄道No.2カウキャッチャーがとてもお洒落。嫌がらせのような柵が撤去され,ようやくこういう写真が撮れるようになりました。
(2022/11/13追加)
D850_221112-082
2022年11月12日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館



アメリカ古典スタイルの1C形,弁装置はスチーブンソン式。煙突には火の粉止めの役目をする大型のダイヤモンドスタックが付いています。
(2022/11/13追加)
D850_221112-088
2022年11月12日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館
「辨慶」の愛称を側面い大きく記載したテンダー,2軸ボギー台車を2組備えています。
(2022/11/13追加)
D850_221112-312
2022年11月12日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館
動輪直径は914mm (3ft)で,小径カーブに対応するため真ん中の動輪にはフランジがない構造になっています。
(2022/11/13追加)
D850_221112-314
2022年11月12日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館


煙室サイドに取り付けられている銘板。製造番号369,1880年の記載があります。
(2022/11/13追加)
D850_221112-315
2022年11月12日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館
キャブ側面についている愛称BENKEIのプレート。
(2022/11/13追加)
D850_221112-316
2022年11月12日
7100形 7101 辨慶
鉄道博物館
キャブ内部。
(2022/11/13追加)
7106 しづか
No.D200_090817-168
2009年8月17日
7100形 7106 しづか
小樽市総合博物館
1885年1月に米国ピッツバーグの機関車メーカー,H.K.ポーター社で製造され輸入された軸配置1-Cの飽和式テンダ式蒸気機関車で,官営幌内鉄道No.6号機「しづか」としてNo.1(7105)の「義経」やNo.2「弁慶」などとともに活躍しました。1962年から北海道鉄道記念館で保存され,1963年には準鉄道記念物,2010年には鉄道記念物に指定されています。
(2022/11/06追加)
No.14-36
1983年8月14日
7100形 7106 しづか
北海道鉄道記念館



北海道記念館,手宮の機関庫に保存されていた時代のしづか号。手宮線は当時貨物のみ扱っていました。このあと1985年11月5日に廃線となり同時に手宮駅も廃駅となっています。
(2024/09/05追加)
No.D200_090817-101
2009年8月17日
7100形 7106 しづか
小樽市総合博物館
正面にはカウキャッチャーが装備され,ダイヤモンド型の煙突と,西部劇に出てくる機関車を髣髴とさせるたたずまいに魅了されます。薄暗くごちゃついた鉄博「辨慶」の展示と比べて機関車の美しさが段違いです。ご担当者のセンスに依るんでしょうね。
(2022/11/06追加)
No.D200_090817-102
2009年8月17日
7100形 7106 しづか
小樽市総合博物館
北の大地を鐘を鳴らして走るさまを見てみたい,オシャレなSL
(2022/11/06追加)
No.D200_090817-103
2009年8月17日
7100形 7106 しづか
小樽市総合博物館
正面から見るよりカウキャッチャーの張り出しが大きく,良いスタイルです。
(2022/11/06追加)
7150 大勝
No.14-35
1983年8月14日
7150形 7150 大勝
北海道鉄道記念館



7150形式7150号は,北海道炭鉱鉄道の手宮工場で1985年9月に製造された国産第2号の蒸気機関車で,主要部品はH.K.Porter社から輸入した7100形の予備品を流用しています。日清戦争戦勝記念で大勝号の愛称が付けられました。1906年10月に官営鉄道が買収し,7150に改番されました。1918年8月に廃車となり,1926年頃に北海道炭鉱汽船継立専用鉄道に移管,1954年10月に再度廃車となり国鉄に寄贈され苗穂工場で復元,同年111月から北海道大学農学部博物館で保存されていました。1962年11月に鉄道90周年を記念して手宮庫跡地に開設された北海道鉄道博物館に移設され保存,1964年10月14日に準鉄道記念物に指定されました。2010年に鉄道記念物に指定され,小樽市総合博物館に保存されています。
(2024/09/05追加)
Porter 4514 アイアンホース
No.D200_090817-155
2009年8月17日
Porter 4514 アイアンホース
小樽市総合博物館
この機関車は1909年に米国H.K.Porter社で製造されたNo.4514で,米国およびグアテマラ共和国で農産物輸送や観光鉄道などに使用されたあと,1996年に輸入され小樽交通記念館で動態保存・展示を開始しました。軌間は914mm,軸配置2‐6‐0 (1C)のテンダー式。
(2024/09/05追加)
No.D200_090817-156
2009年8月17日
Porter 4514 アイアンホース
小樽市総合博物館
館内の約200mの区間を往復する形態で走行しています。客車は1067mmゲージに合わせているようで,機関車よりかなり広幅になっています。
(2024/09/05追加)
8620
No.D200_110824-108
2011年8月24日
8620形 8620
青梅鉄道公園
8620形は1914年から1929年にかけて鉄道院が導入した旅客列車用テンダー式蒸気機関車で,672両が製造されました。軸配置1C,機関車重量は48.83tです。
(2022/12/15追加)
No.D200_110824-109
2011年8月24日
8620形 8620
青梅鉄道公園



優美な曲線を持つ8620形,8620号機は汽車製造にて1914年4月3日に落成し,鳥栖機関庫に配置されました。1922年9月に若松機関庫,1935年11月に高知機関庫,1938年7月に備後十日町機関区,1939年10月に松山機関区に移動しています。1958年9月10日に廃車となり,多度津工場で保管されていましたが,1962年10月14日から青梅鉄道公園で保存されています。
(2022/12/15追加)
No.D200_110824-111
2011年8月24日
8620形 8620
青梅鉄道公園
国鉄大宮工場の昭和37年9月の機関車整備プレートは廃車時,展示保存にあたっての整備をおこなった際のものです。ナンバープレートは煙室扉のものとフォントが異なりゴシック体であり,後年製作されたものと考えられます。
(2022/12/15追加)
No.D200_110824-114
2011年8月24日
8620形 8620
青梅鉄道公園



8620形の動輪径は1,600mm,美しいスポーク動輪が採用されています。
(2022/12/15追加)
No.D200_110824-118
2011年8月24日
8620形 8620
青梅鉄道公園



テンダーは3軸。
(2022/12/15追加)
78653
No169-13
1989年9月13日
8620形 78653
日立市 神峰公園
78653号機は1924年10月4日に日立製作所笠戸工場で落成し姫路機関庫に新製配置されました。1932年に湊町機関庫,1937年に高島機関区,1939年に常陸大子機関区に転属になり,名称変更となった水郡線管理所から1960年に佐倉機関区に転属,1961年に平機関区,1969年に水戸機関区に転属,1970年4月9日に廃車となりました。同年8月に神峰(かみね)公園に搬入されこの地で保存されていました。
(2024/09/10追加)
No169-14
1989年9月13日
8620形 78653
日立市 神峰公園



日立市の管理が悪かったため腐食が進み,2006年に解体予定との報道が出たことから,NPO法人五能線活性化倶楽部への譲渡が決まり,同年7月に搬送され深浦町のウエスパ椿山で展示されていました。しかしこの施設は2020年に閉館しており,動向が懸念されます。
(2024/09/10追加)
タンク式 5500 ‐ 8620 C50 ‐ C58 C59 ‐ 9600 D51 サハリンD51

 2015年3月29日 ページ開設
 2022年10月17日 各形式にラベル作成,SL Topページから各形式にリンク
 2022年10月17日 キャプション欄左右入替完了
 2022年10月17日 写真ワイド化完了
 2024年7月12日 タンク式とテンダー式に分離
 2024年7月12日 掲載順序ををタンク式B→C→E→テンダー式B→C→Dに変更
 2024年9月7日 ページをタンク式,5500‐8620,C51‐C58,C59‐9600,D51の5つに分割


■参考文献
 Wikipedia 国鉄8620形蒸気機関車
 デゴイチよく走る! 機関車データベース 


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