阪急1010・1100系

2010年7月30日にネットオークションにて購入した鉄道コレクションの1010系2両×4セットを用いて神戸線時代の7両編成をNゲージで再現することにしました。

■模型化方針

←梅田 三宮→
Mc1 T M2 Tc Mc1 T Mc2
実車台車 FS324 FS324 FS324 FS33 FS324A FS324A FS324A

上の図の7両を選択しました。梅田側の車番がぞろ目の1111であるため,単純ですが当時もっとも印象の深かった編成です。主な加工箇所と妥協箇所は下記です。
1161,1141 運転台撤去,貫通扉削除,前照灯・標識灯削除(フラット化),乗務員扉は実車どおり存置。
1141 パンタ台撤去。動力ユニットTM-12を装備
1141,1191 増備車のため貫通面が狭く貫通扉がありますが,加工が面倒なのでパス。貫通面側は自連ですが,中間はKATO密連を使用。
1111,1035 前面はダミーカプラを使用。渡り板を取り付け
1051 中間車。先頭車2両から切り継ぎにより合成。
全車 ・両端の戸袋窓すりガラス化(メンディングテープ2重,約j7mm□を裏側から貼付)
・3扉化で増設された中間扉の戸袋窓の青ガラス表現 (2011/05/15追加加工)
・床板塗装 (2011/5/15追加加工)
台車 ・鉄コレの台車はアルストムリンクで,小田急2220系のFS316のようですがそのまま使用。
・1141はTM-12付属のFS311。
・1191はその後に投入した2000系から発生したFS333に振り替えました(2011/5/8)。
・車輪塗装 (2011/5/15) (M車を除く)

■部品と発注先

パンタ グリーンマックス PT-43N (×2個入り)  1  HOBBY SEARCH
動力ユニット トミーテック TM-12 (19m) FS311付属  1  Yodobashi梅田
トレーラー化パーツセット トミーテックTT-04 (2両分) 3  HOBBY SEARCH
カプラー ・KATOカプラー密連形(アーノルドポケット用 20個) 1  HOBBY SEARCH
塗料 ・車体 阪急マルーン ジェイズ(スプレー缶) 1  IMON
・屋根,床下機器,台車,車輪:ガンダムカラーCG102エクストラダークグレー 1 Yodobashi梅田
・中間扉戸袋窓青ガラス:クリアーブルー
インレタ,看板 ジオマトリックス・デザイナーズインク
 ・E906 阪急1300系車番インレタ  1 渋谷模型
 ・E801 阪急運行標識板  1 渋谷模型

■各車の紹介
1035 1111

編成の両端となる1035と1111の顔です。810系は窓枠を塗り替えましたが1010系は購入時のままとしています。810系と同じく標識灯は樹脂性導光ファイバーの先を熱で丸めたものを挿しています。ヘッドライトはブタ鼻にはせず,いろいろ悩んだ挙句,女の子が携帯や手鏡に張るデコレーションシールのストーンの中から2φのものを見つけて嵌め込みました。看板はジオマトのものを使いました。渡り板はGM2800系の余りパーツです。

 1111


大阪梅田側を向くMc1。ジャンパ線はGMの2800系のパーツを流用しました。青ガラスはクリアーブルーを窓の裏側から筆塗りしましたが,このサイズだと色むらが目立ちますね。
(2011/5/15写真更新)

1111+1161

連結部です。鉄コレの台車は車間を自在に調整できる優れものです。やはり電車にはKATO密連のジャンパ線の表現がフィットします。戸袋窓のすりガラスは,メンディングテープを2枚重ねたものを約7mm□に切って窓ガラスの裏から張るという工法で表現しています。
(2011/5/15写真更新)

 1161

梅田側から2両目のT車で,運転台を撤去しています。前照灯はプラ板で埋め,標識灯もフラットに削りました。前面貫通扉も撤去して幌を付けてあります。
(2011/5/15写真更新)

1161+1141

1161と1141の連結部,左が1161です。これらの2両は運転席が撤去されており子供には魅力的な遊び場でした。

1141

梅田側から3両目のM2車でこの車両も1161と同じく運転台が撤去されていますので同様な加工を施しています。また,パンタ台も撤去して屋根板をフラットに整形しました。この1141には動力ユニットMT-12を搭載しています。MT-12付属の台車枠で阪急1010系に適合するのはコイルバネが2連タイプのFS311しかありません。実車はFS324ですが,加工は困難なのでそのままにしてあります。1161と先頭部同士が向き合いますのでこちら側には幌を付けていません。1141は狭幅貫通路仕様で貫通扉がありますが,今回は無視して改造していません。
(2011/5/15写真更新)


1191

梅田側から4両目で,神戸方を向く先頭車Tcです。7両編成で先頭には出ないので幌を付け,カプラもKATO密連を付けていますが本来は自連です。この1191も前照灯,標識灯は1111と同じ加工を施してあります。1191も狭幅貫通路仕様で貫通扉がありますが,改造していません。その後,2000系を導入したのに伴いFS333が1組発生しましたので履き替えました。
(2011/5/8追記) (2011/5/15写真更新)


1034

梅田側から5両目のMc1車で実車は基本的には1111と変わりませんが,本作では中間に入りますので前照灯,標識灯の加工は1111他と同様ながら,KATO密連を装備しています。また,前面の白Hゴムの表現は,他の車両はすべて消してしまいましたが,この車両だけ残してあります。
(2011/5/15写真更新)


1051

梅田側から6両目のT車,1051。今回最大の加工ポイント?となった車両です。鉄コレ1010系には中間車は入っていないので,先頭車2両から切り継ぎ加工しました。切り継ぎ箇所は右側の客室扉の端としましたのでほとんど目立ちません。貫通面で緑色が目立っていた床板をマスキングして塗装しました。
(2011/5/15写真更新)


1035

梅田側から7両目,神戸側先頭に立つMc2車です。前面には3相ジャンパ受箱を取付けます。ジャンパ線は0.4mm真鍮線使用しています。
(2011/5/15写真更新)

先頭車そろい踏み

左から1111,1191,1034,1035の面々です。
車両ケース

KATOの車両ケースを使って収納しています。19m車である阪急は前後方向に隙間ができますので,抜いたウレタンを現物合わせでカットし,ホットボンドで接着し専用ケースとしています。1111,1035の前面部はちょうど前照灯部が当たるようにして,運行標識やジャンパ線,渡り板がダメージを受けないようにスペースを設けてあります。(2011/5/15写真更新)
 2011年4月3日作成
 2011年5月8日 1191台車振り替えに関する記載を追加
 2011年5月15日 戸袋窓の青ガラス塗装,車内床板塗装,写真変更。大型化(950×400pixcel)