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JR東日本 HB‐E210系
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 HB‐E210系はJR東日本が仙台東北ライン向けに導入した20m級軽量ステンレス車体の一般形ハイブリッド気動車で,2015年に8編成が総合車両製作所横浜事業所で製造されました。搭載した331kW (450PS) のディーゼルエンジンで発電機を駆動し,発生した三相交流電力がコンバータを介し直流リンク部に給電されます。この直流リンク部にはリチウムイオン電池と補助電源およびVVVFインバータが接続されており,VVVFインバータの交流側に接続された主電動機により車軸を駆動します。力行時にはディーゼルエンジンとリチウムイオン電池のエネルギーを利用して主電動機を駆動し,制動時には主電動機で発生する回生エネルギーをVVVFインバータで直流に変換してリチウムイオン電池に充電することができ,次の力行時に駆動エネルギーとして活用することで省エネルギー化を図ります。HB‐E210系はこのシリーズハイブリッドシステムを搭載し2両編成単位で運用され,最高運転速度100km/h,編成定員262名(座席定員90名)となっています。
■ 新製車
形式 番号 製造年 主な仕様
HB‐E211 1‐8 2015 仙台向き,セミクロスシート,身障者対応トイレ,車椅子スペース設置
HB‐E212 1‐8 2015 小牛田・石巻・女川向き,セミクロスシート
HB‐E211 1‐8
No.D700_160317‐008
2016年3月17日
HB‐E211‐5他 4両
快速 石巻行
東北本線 仙台
前面貫通形,客用扉は3扉両開きとなっています。
No.D700_160317‐010
2016年3月17日
HB‐E211‐5他 4両
快速 石巻行
東北本線 仙台
仙石線ラインカラーのブルー,仙台エリアカラーの緑と,仙石線沿線の桜をイメージしたピンクの3色を用いています。屋上には主回路バッテリを搭載。
No.D700_160317‐011
2016年3月17日
HB‐E211‐5他 4両
快速 石巻行
東北本線 仙台
電気連結器付きの密着連結器,床下機器など電車に近い構造を持っています。HB‐E211の前位側は電動台車DT75B,後位側は付随台車TR260Bを装備。
HB‐E212 1‐8
No.D700_160317‐003
2016年3月17日
HB‐E212‐2他 4両
快速 石巻行
東北本線 仙台
仙台駅に到着した石巻からの仙台東北ラインの快速列車。HB‐E211‐HB‐E212の2両ユニットとなってます。
No.D700_160317‐009
2016年3月17日
HB‐E212‐5他 4両
快速 石巻行
東北本線 仙台
左がHB‐E212で連結部には機器室と煙突を備えています。右がHB‐E211で車椅子対応トイレ,優先座席があります。ノンステップ,側面にはHYBRID TRAINのロゴ。

 2017年3月12日 ページ新設
 2024年10月5日 新製車一覧表を追加
 2024年10月5日 形式毎に並べ替え,新製車一覧表から写真へのリンクを設置


■参考文献
 総合車両製作所技報 第4号 JR東日本 HB‐E210系 一般形ハイブリッド車両 2015年12月 pp82‐87
 Wikipedia JR東日本HB‐E210系気動車


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