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EF200
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 EF200はJR化後の高速大量輸送時代に適合する次世代高性能電気機関車として開発されました。EF200 901号機は1990年6月に落成した試作機であり,電気方式はDC1500V,軸配置Bo‐Bo‐Bo,運転整備重量100.8t,軸重16.8t,新製時の車輪径1,120mm,歯車比1:4.69,1時間定格出力6,000kW,1時間定格速度81.2km/h,1時間定格引張力26,600kgf,最高運転速度120km/h,全長19,400mm,全幅2,900mm,パンタグラフ折り畳み高さ4,210mm,固定軸距2,600mm,の仕様となっています。従来マンモス電機と云われていたEF66形(3,900kW)の1.5倍の出力となるハイパワー6,000kWを生み出す主電動機として,1,000kWのかご形三相誘導電動機FMT2を6台装備しています。また,新採用のボルスタレス台車,シングルアームパンタグラフを初めて採用,制御方式はGTOサイリスタによるVVVFインバータ方式,1C1M方式を採っています。製造メーカは日立製作所で,新製配置は新鶴見機関区でした。1992年からはEF200 901号機のフィールド試験結果を反映した量産機として20両が製造されましたが,従来の変電所の電力容量ではフルパワーを出力できないという根本的な課題が旅客会社との間で解決できず,当初計画された1,600t貨物牽引は実現しませんでした。EF200は終始出力を絞った貨物運用を余儀なくされ,残念ながら真価を発揮することがないまま2019年3月28日に全機運用終了となりました。
形式 分類 機関車番号 製造年月 製造所 仕様変更点・履歴
EF200 試作機 901 1990/6 日立製作所 1991年3月にセノハチの22.5‰勾配で1,100t起動試験実施,1999年4月1日に吹田機関区転属,2017年除籍,日立製作所水戸事業所で静態保存
量産機 1‐2891316‐20 1992‐1993 日立製作所 試作機に対し,インバータ小型化,屋根カバーを210mm低減,乗務員室側開扉の形状変更,台車改良,発電ブレーキ抵抗容量増大など,新鶴見機関区新製配置,1999年4月1日吹田機関区に転属(全機),1号機は2011年廃車,10号機はJR貨物広島車両所に静態保存
EF200 901
No.232‐9
1991年8月17日
EF200 901, ED78901
吹田機関区
試作機の2両並びで湧いた吹田機関区撮影会。
(2023/02/19 本ページに追加)
No.232‐10
1991年8月17日
EF200 901
吹田機関区


吹田機関区公開に登場しスーパーライナーのヘッドマークが誇らしいEF200 901号機。
(2023/02/19ワイド化)
No.232‐13
1991年8月17日
EF200 901
吹田機関区


2END側です。
(2023/02/19ワイド化)
No.232‐15
1991年8月17日
EF500‐901とEF200 901
吹田機関区
プー太郎ことEF500‐901と並んだEF200 901。
(2023/02/19ワイド化)
No.233‐1
1991年8月17日
EF200 901
吹田機関区
公式側。この旧塗色は美しかったのですが,やはり汚れやすかったようです。
(2023/02/19ワイド化)
No.233‐2
1991年8月17日
EF200 901
吹田機関区
1END側のHIVERTER Hi‐TECH LOCOのロゴ。
(2023/02/19ワイド化)
No.233‐3
1991年8月17日
EF200 901
吹田機関区


1END側のアップ。辛子色の乗務員扉が斬新。区名札は「新」
(2023/02/19ワイド化)
No.233‐4
1991年8月17日
EF200 901
吹田機関区
2END側のアップ。灰色がかったブルーと白の間にL字状の黒色のラインがあります。
(2023/02/19ワイド化)
No.D700_170603‐010
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所
2017年のさつきまつりで公開されたオリジナル塗装の901号機。INVERTER HI‐TECH LOCOのロゴも美しく再現されています。
(当日追加)
No.D700_170603‐012
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所
2END側です。
(当日追加)
No.D700_170603‐014
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所


2END正面。今見ても斬新なデザインです。
(当日追加)
No.D700_170603‐019
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所
先輩のED781と並んで美しく整備されて展示されています。
(当日追加)
No.D700_170603‐028
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所
台車枠と軸箱間のボンドも新品に交換され新製機関車のような美しさです。
(当日追加)
No.D700_170603‐030
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所
FPS2型パンタグラフ。新型機関車の象徴のように思えていたシングルアームも展示車の部類に入ってきました。
(当日追加)
No.D700_170603‐037
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所
「吹」区名札と換算10.0両の表記
(当日追加)
No.D700_170603‐096
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所
スーパーライナーのヘッドマークも新製されています。
(当日追加)
No.D700_170603‐097
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所
全長19,400mmという長身のEF200。特に非公式側はすっきりしています。
(当日追加)
No.D700_170603‐099
2017年6月3日
EF200 901
日立製作所 水戸事業所

1END側正面です。ヘッドマークは吹田公開時とデザインが異なります。
(当日追加)
EF200 2
No.D700_120812‐46
2012年8月12日 10:13
EF200 2[吹]+コキ
東海道本線 山崎←長岡京
2号機牽引のコンテナ列車。おでこの汚れが目立ちます。
(2012/08/15追加 2023/02/19ワイド化)
EF200 8
No.D700_130321‐67
2013年3月21日 16:02
EF200 8+コキ
東海道本線(稲沢線)
稲沢→清洲
EF210に混じり少数派のEF200がコキ車を牽引。313系が追い上げて来ています。
(2013/03/23追加 2023/02/19ワイド化)
No.D700_130321‐104
2013年3月21日 17:11
EF200 8 単回
東海道本線(稲沢線)
稲沢←清洲
上の写真の約1時間後,単機で稲沢に戻る8号機。
(2013/03/23追加 2023/02/19ワイド化)
No.D700_130321‐105
2013年3月21日 17:11
EF200 8 単回
東海道本線(稲沢線)
稲沢←清洲
グレーの車体を追い撃ち。
(2023/02/19追加)
EF200 9
No.D200_110810‐11
2011年8月10日 15:48
EF200 9[吹]+コキ
東海道本線 芦屋
下りの223系新快速に乗車した時,北方貨物線の築堤にこの列車が信号停止しているのを見つけて芦屋で待ち伏せしました。コンテナには光線が当たっていますが機関車のサイドは陰になってしまいました。ハナ先の塗装は剥がれたのか,補修されています。
(2023/02/19ワイド化)
EF200 13
No.D050816‐10
2005年8月16日
EF200 13[吹]+コキ
東海道本線 芦屋←西ノ宮
塗色変更前の13号機牽引下り貨物列車。お盆休みの早朝撮影にて。
(2023/02/19ワイド化)
EF200 16
No.D200_080826‐39
2008年8月26日
EF200 16[吹]+コキ
山陽本線 岡山
岡山を通過する上りコンテナ列車。
(2023/02/19ワイド化)

 2011年8月18日 ページ新設
 2023年2月18日 形式一覧表を追加
 2023年2月18日 形式一覧表の機関車番号から写真へのリンク設置


■ 参考文献
 新車ガイド:JR貨物EF200形 鉄道ファン353 1990年9月号 交友社
 最新JR機関車 ヤマケイレイルブックス 12 2002年3月 山と渓谷社


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