EF16
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 EF16形直流電気機関車は,奥羽本線板谷峠で当初用いられたEF15形がブレーキ過熱による不具合を多発したため,EF15に回生ブレーキを取り付ける改造により誕生した機関車で,12両が福島機関区に配置され活躍しました。その後,上越線においても水上‐石打間の補機として12両が同様の改造を受け,水上機関区に配置されて活躍しました。
■ 改造車
形式 分類 番号 種車 改造年 主な改造内容・履歴
EF16 福米形 1‐8 EF15 1‐8 1951‐1952 奥羽本線福島‐米沢間の直流電化に伴い,板谷峠登坂用に改造されたグループ,12両,福島機関区配置,弱め界磁制御装置を取り外し回生ブレーキを装備。1964年からEF64が配置されたため1‐10号機EF15に復元,11, 12号機は上越形に改造の上,上越線で活躍
9‐12 EF15 20‐23
上越形 20‐23 EF15 16‐19 1955‐1957 上越線水上‐石打間の急勾配線用として改造されたグループ,12両,水上機関区および長岡第二機関区配置,EF15牽引貨物列車やEF58牽引客車列車の前補機等で活躍,EF64 1000番台新製で1982年までに全機廃車
24‐28 EF15 24‐28
29‐31 EF15 31‐33
 EF16 13‐19は欠番
EF16 20
No.N8204‐24
1982年3月8日
EF16 20
上越線 岩原スキー場前(臨)
→ 越後中里
上越線に181系「とき」を撮りに行った際,EF651009の次位にEF16が付いているのを見つけてとっさに撮影。このため水平が取れていません。EF16 20は1982年2月27日付けで廃車になっています。メーカーズプレートが外されており,廃車回送と思われます。
(2022/12/17ワイド化)
EF16 28
No.D200_100703‐98
2010年7月3日
EF16 28
みなかみ水紀行館
D51旧客を見に行った折に息子が偶然見つけたEF16。色あせており,側窓の数も少ないため最初EF16とはわかりませんでした。
(2022/12/17ワイド化)
No.D200_100703‐99
2010年7月3日
EF16 28
みなかみ水紀行館

2END側。車体の色あせとスノープロウの錆色が気になりますが,鋳物の連結器回りは原形を留めています。
(2022/12/17ワイド化)
No.D200_100703‐100
2010年7月3日
EF16 28
みなかみ水紀行館

1END側。水上機関区の区名札が入っています。
(2022/12/17ワイド化)
No.D200_100703‐101
2010年7月3日
EF16 28
みなかみ水紀行館

1END側正面。貫通扉の窓が割られています。水上機関区跡地はD51の折り返し時に賑わっていました。こっちは寂しそうなので,このカマにも手を入れ同じ敷地に集めて保存して欲しいところ。
(2022/12/17ワイド化)

 2010年7月19日 ページ作成
 2022年12月17日 写真ワイド化完了
 2022年12月17日 キャプション欄左右入替完了
 2022年12月17日 改造車一覧表を追加
 2023年1月22日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2023年2月9日 改造車一覧表の機関車番号配置を変更

■ 参考文献
 20世紀なつかしの機関車 山と渓谷社
 Wikipedia 国鉄EF16形電気機関車


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