ED77
901 (←ED93 1) 1〜15

 ED77の試作機であるED93 1は,昭和39年度第1次債務にて支線区向け新形式機開発用として日立製作所で試作され,1965(昭和40)年11月30日に落成しました。当初,仙山線での試用が考えられており,仙山管理所に配置されました。仙山線,東北本線で性能試験の後,66年1月から試験を兼ね,仙台-作並で連日客貨列車を牽引しています。本形式は,サイリスタ位相制御を本格的に導入した形式で,軸重を軽減するため,TR103を中央に配置したB-2-B軸配置が採用されました。機関車重量75.0tのところ,空気ばね圧によって動軸重を14.0,15.0,16.0,16.8tの4段階に切り替えることが可能です。主電動機はMT52を使用して出力1900kWとし,歯車比も1:4.44,つり掛け式としている点はED75と全く同一です。耐寒耐雪構造を強化するために従来屋上に取り付けられていた高圧機器が室内に収納されたのも特徴です。非重連のため前面は非貫通で,正面から見るとEF70の昭和38年度車(シールドビーム2灯車)と酷似していました。
 ED931は1968(昭和43)年3月30日に量産型のED77登場に合わせて郡山工場にて改造され,ED77901となりました。構造,性能両面で量産型のED77と極力合致させ,量産機と重連総括制御を組めるよう,量産化改造が施されました。この際に前面貫通形に改造され,EF62のような先頭形状となりました。

No.N8205-6
1982年3月9日
ED77 901
会津若松機関区


屋上の特高機器収納のモニタに特徴がある901号機。磐越西線の「あがの1号」車内から撮影した写真です。前面窓が傾斜しており,隣の量産機との差異がわかります。
(2005/03/12再スキャン)
No.72-17
1984年9月26日
ED77 901+貨物
磐越西線 翁島←猪苗代


901号機の牽くワムハチ貨物です。もっと手前のスパンまで引き付けて撮るべきで,完全な失敗写真です。ED93 1は67年に量産形のED77登場に合わせて改造され,ED77 901となりました。この際に正面貫通形に改造され,EF62のような先頭形状になっています。
(2006/05/16再スキャン)

 2009年6月14日 量産機とページ分離
 2009年6月20日 キャプション追加

 ■参考文献
 藤本勝久 交流・交直流電機出生の記録 8 鉄道ファン328 1988年8月号 交友社 (ED931)
 藤本勝久 近代形電機 転身の記録 1 鉄道ファン347 1990年3月号 交友者 (ED77901)


機関車番号 製造会社 発注区分名 発注名目
ED93 1 日立製作所 昭和39年度第1次債務 支線区向け新形式機開発
改造出場車 入場種車 改造工事 改造竣工年月日
ED77 901 ED93 1 郡山工場 昭和43年3月30日