EC40
 EC40は鉄道院が1912年に輸入したアプト式直流電気機関車で,日本の国有鉄道として最初の電気機関車です。信越本線横川‐軽井沢間で使われていたアプト式蒸気機関車に代えて導入され,無煙化とスピードアップが図られました。輸入元はドイツで,電機品をAEG(アルグマイネ),機械品をエスリンゲン機械工場が担当,1911年に12両が製造され翌年5月までに輸入されました。落成当初は100001000010011と称し,1928年10月の車両形式称号規程改正でEC40EC40 1EC40 12に改番されましたが,後継機として製造されたED42に置き換えられることになり,1936年4月までに全機が廃車となりました。
形式 機関車番号 製造年 主な仕様
10000

EC40
1‐12 1911 電気方式600V,第三軌条・架空電車線方式併用,全長9660mm,主電動機:1時間定格出力210 kW直流直巻電動機MT3x2基,抵抗制御,アプト式
EC40 1 (10000)
No.D700_130429-057
2013年4月29日
EC40 1 (10000)
旧信越本線 軽井沢 構内
軽井沢駅構内に保存されているEC40 1号機
No.D700_130429-039
2013年4月29日
EC40 1 (10000)
旧信越本線 軽井沢 構内
ネジ式連結器を持つEC40形式。ラックレールや第三軌条も敷設され,導入当時の姿を再現されています。
No.D700_130429-046
2013年4月29日
EC40 1 (10000)
旧信越本線 軽井沢 構内



運転台を持つ横川方のエンド。
No.D700_130429-047
2013年4月29日
EC40 1 (10000)
旧信越本線 軽井沢 構内



軽井沢方のエンド。落成当初は運転台が設置されていましたが1914年に撤去され主電動機用送風機が搭載されました。
No.D700_130429-049
2013年4月29日
EC40 1 (10000)
旧信越本線 軽井沢 構内
第三軌条と集電靴。落ち葉や泥による接触不良を防止するため,集電靴を第三軌条の下側に接触させる方式を採用しているため,アプローチ部は第三軌条が上方向にカーブしています。
No.D700_130429-050
2013年4月29日
EC40 1 (10000)
旧信越本線 軽井沢 構内
特徴ある運転室の窓と下向きラッパ形状の汽笛,乗務員室扉
No.D700_130429-051
2013年4月29日
EC40 1 (10000)
旧信越本線 軽井沢 構内
10000の形式入りナンバープレートと東の切り抜き文字

 2024年8月29日 ページ作成開始
 2024年8月30日 ページ新設


■ 参考文献
 Wikipedia 国鉄EC40形電気機関車


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