JR東日本のE259系は,253系に代わる新型の成田空港アクセス用特急電車として開発された系列で,2009年10月から成田エクスプレスとして営業運転を開始しています。先頭形状はE351系と同様,貫通扉を設けた高運転台構造とし,制御方式は140kWのかご形三相誘導電動機MT75Bを4台1群とし,1台のインバータで2群のVVVF制御を行う方式で,主回路は3.3kV/1.2kAのIGBTを用いた2レベル方式となっています。制動装置は回生ブレーキを併用した電気指令式空気ブレーキを常用ブレーキとし,抑速ブレーキや降雪時の耐雪ブレーキ,保安用の直通予備ブレーキを備えています。また,TIMSを経由してインバータやブレーキ制御を行う仕組みを採っています。台車は電動車はDT77,先頭車前部の付随台車がTR262,先頭車後部がTR262Aとなっています。編成は6両貫通編成とし,東京-成田空港間は2本を連結した12両編成で運転されます。 |
■ 新製車 |
形式 |
番台区分 |
番号 |
製造年 |
主な仕様・相違点 |
モハE259 |
0番台 |
1-22 |
2009-2010 |
VVVF装置,パンタグラフPS33D搭載,モハE258-0番台とユニットを組む,定員56名,3(9)号車 |
500番台 |
501-522 |
2009-2010 |
パンタグラフ,予備パンタグラフPS33D搭載,モハE258-500番台とユニットを組む,車椅子対応座席,定員54名,5(11)号車 |
モハE258 |
0番台 |
1-22 |
2009-2010 |
210kVA級SIV,CP搭載,モハE259-0番台とユニットを組む,定員56名,2(8)号車 |
500番台 |
501-522 |
2009-2010 |
210kVA級SIV,CP搭載,モハE259-500番台とユニットを組む,定員56名,4(10)号車 |
クロE259 |
0番台 |
1-22 |
2009-2010 |
奇数(成田空港)向き,CP搭載,トイレ,多目的室付,定員28名,6(12)号車 |
クハE258 |
0番台 |
1-22 |
2009-2010 |
偶数(大船)向き,トイレ付,定員40名,1(7)号車 |
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