キハ55系

 一般に,キハ55形,キハ26形,キロハ25形,キロ25をキハ55系と称しています。キハ55系は優等列車向けとしては国鉄最初となる準急型気動車で,1956年から1969年にかけて486両製造されました。車体は10系客車同様のセミモノコック構造,電車・客車同様の車体断面大型化を実現しつつ,重量増大を抑制しています。エンジンはDMH17B (160PS/1,500rpm)を搭載,1957年増備車から170PSに向上,1958年度途中からは180PSのDMH17Cに移行,既存車も順次DMH17Cに改造されました。

■ 新製車
形式 車番 製造年 主な仕様
キハ55 1次車 1-5 1956年 片運転台2エンジン車。当初キハ44800-44804。1957年4月の気動車称号改正で改番。バス窓車。雨樋縦管は丸管の側面外付け。タイフォンは屋根上に剥き出し設置。
2次車 6-15 1957年 バス窓車。蛍光灯照明。前面運転席窓大型化,雨樋縦管を車体埋め込み。タイフォンは前灯両脇に2つ埋め込み。
3次車 16-46 1957年末〜 バス窓車。台車をウイングばね式のDT22に変更。
4次車 101-270 1958年〜 最終増備車。側窓が大型アルミ窓枠の一段上昇窓に変更。エンジンはDMH17Cに変更。台車はDT22A。
キハ26 1次車 1-22 1958年 キハ26は平坦線向けとして製造された片運転台1エンジン車。1次車はキハ55の3次車に準じる。側窓はバス窓。台車はDT22とTR51。
2次車 101-272 1959年〜 改良型。キハ55の4次車に準じ一段上昇窓。
キロハ25 1次車 1-5 1958年 キロハ25は運転台寄り前半分がサロ153に準じた回転クロスシートを備えた二等客室,後半分がキハ55に準じた固定クロスシート,戸袋窓部は1人掛けロングシートの合造車。片運転台。
キハ55の3次車に対応。エンジンはDMH17B。台車はDT22・TR51。
2次車 6-15 1960年 キハ55の4次車に準じた後期形。エンジンはDMH17C。台車はDT22A・TR51A
キロ25 - 1-61 1959年〜 片運転台ニ等車。座席はキロハ25形の二等室同様の回転クロスシート。トイレ・洗面所は連結面側に配置。一段上昇形狭窓,DMH17C装備。

■ 改造車
形式 車番 種車 内容
キハ26
300番台
301-315 キロハ25
1-15
1967-1969年にキロハ25の車体・座席はそのままで車両番号を全車+300としてキハ26に格下げ編入
キハ26
400番台
401-461 キロ25
1-61
1967-1969年にキロ25の車体・座席はそのままで車両番号を全車+400としてキハ26に格下げ編入
キハ26
600番台
601-621 キハ26
400番台
通勤輸送用としてキハ26形400番台の座席全部または一部をロングシート化したもの 1976-1977年改造
キユニ26 1-25 キハ26 キハ26を郵便荷物車に改造した車両 キハ26形0番台,100番台,300番台,400番台を種車にした車両がある
キニ26 1-4 キハ26 1973-1975年にキハ26形4両を荷物車に改造したもの 荷重は13t,種車は300番台と1次量産車0番台がある
キニ56 1-4 キハ55 1971-1978年にキハ55形4両を荷物車に改造したもの 荷重は15t,種車はキニ56-3のみキハ55形2次車でバス窓 その他は100番台が種車

■ 私鉄の同系車
鉄道会社 形式 番号 主な仕様
南海電気鉄道 キハ5501形
キハ5551形
キハ5501〜5505
キハ5551〜5554
紀勢本線の準急「南紀」に併結のため製造。キハ5501は片運転台車,キハ5551形は両運転台車 非冷房車
島原鉄道 キハ26形
キハ55形
2601〜2603
5501〜5503
5505〜5506
国鉄の準急列車と併結のため製造 すべて両運転台車 キハ26は冷房車
関東鉄道 キハ755形 元南海キハ5505 ロングシート化,客用扉増設

キハ55
No.1-26
1983年3月4日
キハ55 268
キハ47 116
DF5051
高知機関区
DF50 51やキハ47と並んで扇形機関庫で憩うキハ55 268。最終増備車である4次車です。
(許可を得て撮影 2022/07/04ワイド化)
No.N8303-28
1983年3月4日
キハ55 2
土讃本線 後免
バス窓のキハ55形1次車,キハ55 2,高知の区名札が入っています。
(2008/04/30追加 2022/07/04ワイド化)

キハ26
No.N7501-1
1975年8月22日
キハ26 111
湖西線 近江今津
家族旅行で琵琶湖〜三方五湖に行ったときの写真。前年の7月20日に開業した湖西線ですが,永原-近江塩津間の交直セクションを越えるため,近江今津発敦賀行きはこのキハ26など気動車が使われていました。しかし110ポケットカメラの画質は最悪。翌日の台風直撃の事象から日付判明しました。キハ26 111はキハ26形の2次車で,一段上昇窓を備えた改良型です。
(2008/04/30追加 2017/03/18日付追記 2022/07/04再スキャン・ワイド化)
キハ26 600番台
No.N8307-2
1983年3月15日
キハ26 600番台+キハ35・・・
筑肥線 東唐津
キロ25を格下げ,ロングシート化したキハ26形600番台とキハ35の気動車列車。この旧東唐津駅はスイッチバック構造となっており,この写真撮影直後の3月22日,筑肥線電化と同時に廃止されました。後方は鏡山。
(2008/04/30追加  2022/07/04ワイド化)

No.N8307-10
1983年3月15日
103系1500番台
筑肥線 加布里
103系1500番台による筑肥線試運転の光景ですが,交換列車に2両のキハ26形600番台が入っています。おそらく上の写真と同じ編成。
(2022/07/05追加)
No.123-27
1986年3月20日
キハ20+26+20
日豊本線 宮崎→南宮崎
キハ20先頭の3Bで,中間にキロ25を格下げしたキハ26が入っています。400番台か,ロングシート化にした600番台か判別できていません。
(2010/01/30追加)
No.123-35
1986年3月21日
キハ26
600,28,20
日豊本線 宮崎→南宮崎
キロ25格下げキハ26先頭の普通列車。おそらくロングシート化された600番台と思われます。
(2007/07/01追加)

 2007年6月30日 ページ新設
 2009年12月2日 イベント毎に並べ替え
 2010年3月7日 系列毎に分離
 2022年7月4日 写真ワイド化完了
 2022年7月4日 形式一覧表,解説を追加
 2022年7月5日 私鉄の同系車の表を追加
 2022年9月24日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化
 2022年10月14日 写真を時系列から形式毎に並べ替え,形式一覧表とリンク,キャプション欄左右入替完了

■ 参考文献
 Wikipedia 国鉄キハ55系気動車


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