キハ35系
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 一般に,キハ35形キハ36形キハ30形キハ35系と称しています。これらは国鉄が1961年から製造した気動車で,大都市近郊の非電化通勤路線向けに開発され,1966年までに413両が製造されました。車体構造は通勤形電車の101系の基本構造を踏襲し,両開き幅広ドアを片側あたり3箇所に設け,全座席をロングシートとしています。ドアは外吊方式を採用し,切妻車体と相まって外観上の大きな特徴となっています。エンジンはキハ58形と同様の水平シリンダー形のDMH17Hエンジン (180PS / 1,500 rpm) を床下に1基ずつ搭載しています。台車は金属ばね式のDT22C,およびTR51Bを採用しています。
■ 新製車
形式 番台区分 番号 製造年 主な仕様
キハ35 0番台 1‐217 1961‐1966 片運転台,トイレ付,暖地形
500番台 501‐531 1962‐1965 新潟地区向けの寒冷地仕様
900番台 901‐910 1963 東急車輌製のステンレス車
キハ36 1‐49 1962 片運転台,トイレなし,暖地用,後位妻面に窓有り
キハ30 0番台 1‐100 1962‐1966 両運転台,トイレなし,暖地向け一般形
500番台 501‐506 1964 寒冷地仕様
■ 改造車
形式 番台区分 番号 種車 改造年 主な仕様
キハ35 300番台 301‐304 キハ35 123 137 189 207 1990 和田岬線専用,一部の客室扉埋込み,一部座席撤去
キクハ35 300番台 301‐304 キハ35 156 157 181 194 1990 和田岬線専用,エンジン撤去,一部の客室扉埋込み,一部座席撤去
キハ38 0番台 1‐4 キハ35 152 161 513 515 1986‐1987 車体更新,両開き3扉,冷房車,トイレ付き
1000番台 1001‐1003 キハ35 153 201 516 1986‐1987 車体更新,両開き3扉,冷房車,トイレなし
■ 私鉄譲渡車
 当鉄道局ではこのページの他,下の民鉄のページにもキハ35系の写真があります。
 関東鉄道キハ300形 関東鉄道キハ100形
キハ35 1‐217
No.N8307‐8
1983年3月15日
キハ35とキハ20
筑肥線 周船寺
この時期,筑肥線では電化に向けた試験が行われており,103系1500番台車や福岡市交1000系がキハの合間に試運転を繰り返していました。このような首都圏色キハの交換は,1週間後には見られなくなりました。
(2008/04/30追加 2022/07/06ワイド化)
No.2‐21
1983年3月20日
キハ35+キハ40+キハ47
+キハ58+キハ47+キハ28
山口線 津和野→船平山
キハ35先頭の普通列車。当然ターゲットはこの列車ではなく,後のC57+C58でした。
(2018/06/30再スキャン,ワイド化)
No.84‐32
1984年12月12日
キハ35 118 +キハ35+キハ35
東海道本線 大高→共和
武豊線直通の普通列車はキハ30系でした。
(2009/12/26追加 2022/07/06ワイド化)

No.113‐8
1985年11月17日
キハ35+キハ35+キハ58
関西本線 加太→柘植



奈良行き列車。方向幕はこのキハ35も亀山−奈良となっています。先頭はキハ35 7で,2両目もトイレがあるのでキハ35,3両目は水タンクが載っているのでキハ58とわかります。
(2009/12/27追加 2022/07/06ワイド化)
No.329‐34
1994年5月29日
キハ35+キハ30
+キハ30+キハ30
八高線 折原→竹沢
八高線非電化区間をゆく首都圏色キハ30系。
(2010/02/21追加 2022/07/06ワイド化)
No.330‐05
1994年5月29日
キハ35+キハ30
+キハ30+キハ30
八高線 折原←竹沢
キハ35系4Bによる普通列車。
(2022/07/06追加)
No.330‐27
1994年5月29日
キハ35 70+キハ38+キハ30
八高線 用土→寄居


秩父鉄道との併走区間をゆく八高線の普通列車。2両目はキハ38。
(2010/02/21追加 2022/07/06ワイド化)
No.D700_121008‐52
2012年10月8日
キハ35 70
わたらせ渓谷鉄道 足尾


足尾駅に保存されているキハ35。首都圏色に塗られています。
(2012/10/13追加 2022/07/06ワイド化)
No.D700_121008‐53
2012年10月8日
キハ35 70
わたらせ渓谷鉄道 足尾
草に覆われていますが,なんとか撮影可能。
(2022/07/05追加)
キハ35 901‐910
No.D200_070805‐243
2007年8月5日
キハ35 901
碓氷峠鉄道文化むら
キハ35形900番台はスレンレス車として901‐910の10両が製造されました。
(2022/07/06追加)
キハ30 1‐100
No.N8305‐5
1983年3月7日
キハ30+キハ26+キハ40
長崎本線 多良→里(信)
長崎本線ではキハ30やキロ25格下げの26‐400/600番台,キハ40などが活躍していました。
(2008/04/30追加 2022/07/06ワイド化)
No.42‐1
1984年3月31日
キハ30
相模線 西寒川
相模線の盲腸線であった寒川−西寒川間1.5キロは1984年4月1日付で廃止されました。運行最終日の様子。
(2010/01/15追加 2022/07/06ワイド化)

No.N9002‐14
1990年4月1日
キハ30 31+キハ37
久留里線 上総亀山
前日,板谷峠のEF71を堪能して新潟へ出ました。ムーンライトが満席のため,ハイウェイバスで池袋へ。この日は早朝から千葉県内の残存区間を乗りつぶしました。首都圏色のキハ30は傷みが目立ちました。
(2008/05/01追加 2022/07/06ワイド化)

No.188‐2
1990年4月29日
キハ30 83
美祢線 南大嶺
美祢線の南大嶺に停車中の美祢線色キハ30 83。同車は1966年5月7日製,岩国区所属で,1986年11月1日に小郡に転属,1994年7月27日に廃車となっています。この写真は南大嶺−大嶺間2.8キロに乗車したときの1枚で,この区間は1997年4月1日付で廃止されています。
(2012/07/15追加 2022/07/06ワイド化)
No.D700_121008‐56
2012年10月8日
キハ30 35
わたらせ渓谷鉄道 足尾
キハ35に連結されているキハ30は嬉しいことに国鉄標準色。
(2012/10/13追加 2022/07/06ワイド化)
No.D700_121008‐57
2012年10月8日
キハ30 35
わたらせ渓谷鉄道 足尾


本来の塗色であるツートンの正面。
(2022/07/05追加)
No.D700_121008‐59
2012年10月8日
キハ30 35
わたらせ渓谷鉄道 足尾
キハ35系最大の特徴,外吊り扉。左側に写っている戸閉表示灯は扉の厚みより出っ張るよう設計されています。
(2012/10/13追加 2022/07/06ワイド化)
No.D850_200223‐135
2020年2月23日
キハ30 62
いすみ鉄道 国吉
いすみのキハ52+28撮影の際にキハ30がいるというので立ち寄りました。
(2022/07/11追加)
No.D850_200223‐139
2020年2月23日
キハ30 62
いすみ鉄道 国吉
塗装が綺麗なキハ30と腕木式信号機の並び。優先席のシールがそのまま。
(2022/07/11追加)
No.D850_200223‐142
2020年2月23日
キハ30 62
いすみ鉄道 国吉



久留里線からやってきたキハ30でした。
(2022/07/11追加)

 2007年6月30日 ページ新設
 2009年12月2日 イベント毎に並べ替え
 2010年3月7日 系列毎に分離
 2022年7月6日 写真ワイド化完了
 2022年7月6日 新製車形式一覧表,解説,改造車一覧表を追加
 2022年10月13日 写真を時系列から形式毎に並べ替え,形式一覧表とリンク,キャプション欄左右入替完了
 2024年10月4日 改造車表に改造年の欄を追加


■ 参考文献
 Wikipedia 国鉄キハ35系気動車
 Wikipedia 国鉄キハ38形気動車


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