681系
 681系は従来の485系を置換えスピードアップを図る目的でJR西日本と北越急行が設計,製造した交直流特急形電車であり,JR線内で最高速度130km/h,W編成と2000番台は,ほくほく線内で160km/hでの運転性能を持っています。1992年7月に量産先行試作編成が登場し,1997年までに両社合計で102両が新製されました。
 先行試作車ではM車にVVVFインバータ,Tp車に集電装置・変圧器・整流器などの交流機器,T車に空気圧縮機(CP),補助電源装置を搭載する構成としましたが,量産車では機器小形化などによりM‐Tpの2両ユニットと機器を搭載しないT車の構成に改めています。
■ 新製車
形式 番号 製造年 主な仕様・相違点
クモハ681 501‐508 1995‐1997 貫通形,VVVFインバータ,補助電源装置,CP搭載,定員64名
2501・2502 1996 同上,北越急行発注車
モハ681 1→1001 1992 先行試作車,VVVFインバータ搭載,定員72名,1995年量産化工事で1001に改番
1‐9 1995‐1997 VVVFインバータ,補助電源装置,CP搭載,定員72名
101 1992 先行試作車,トイレ,洗面所,公衆電話設置,定員68名,1995年量産化工事で1101に改番
201 1992 先行試作車,車掌室,業務用室設置,定員68名,1995年量産化工事で1201に改番
201‐208 1995‐1997 車掌室,業務用室設置,定員68名
2001・2002 1996 北越急行発注車,VVVFインバータ,補助電源装置,CP搭載,定員72名
2201・2202 1996 北越急行発注車,車掌室,業務用室設置,定員68名
クロ681 1→1001 1992 先行試作車,非貫通形,補助電源装置,CP,蓄電池搭載,車体前位側に運転台,運転台側窓形状は三角形,定員39名,1995年量産化工事で1001に改番
1‐8 1995‐1997 非貫通形,トイレ,洗面所設置,定員36名,後位側に運転台,運転台側窓形状は台形
2001・2002 1996 同上,北越急行発注車
クハ681 1‐9 1995‐1997 非貫通形運転台,側窓形状は台形,定員56名
2001・2002 1996 同上,北越急行発注車
クハ680 1→1001 1992 先行試作車,非貫通形,補助電源装置,CP,蓄電池搭載,車体後位側に運転台,運転台側窓は三角形,定員64名,1995年量産化工事で1001に改番
501‐509 1995‐1997 貫通形,主変圧器・主整流器・集電装置搭載,トイレ・洗面所・公衆電話設置
2501・2502 1996 同上,北越急行発注車
サハ681 101 1992 先行試作車,補助電源装置,CP,蓄電池搭載,トイレ・洗面所・自動販売機設置,定員68名,1995年量産化工事で1101に改番
201‐208 1995‐1997 トイレ・洗面所・洗面所・多目的室・車椅子対応設備・プチカフェ・公衆電話設置,定員46名
2201・2202 1996 同上,北越急行発注車
サハ680 1→1001 1992 先行試作車,主変圧器・主整流器搭載,トイレ・洗面所・公衆電話設置,定員68名,1995年量産化工事で1001に改番
1‐16 1995‐1997 主変圧器・主整流器・集電装置搭載,トイレ・洗面所・公衆電話設置,定員64名
101→1101 1992 先行試作車,主変圧器・主整流器搭載,トイレ・洗面所・公衆電話設置,定員68名,1995年量産化工事で1101に改番
201→1201 1992 先行試作車,主変圧器・主整流器搭載,トイレ・洗面所・多目的室・車椅子対応設備・プチカフェテリア・公衆電話設置,定員46名,1995年量産化工事で1201に改番
2001‐2004 1996 北越急行発注車,主変圧器・主整流器・集電装置搭載,トイレ・洗面所・公衆電話設置,定員64名
→は先行試作車の量産化統一工事に伴う改番
■ 改造車
改造後形式番号 種車形式番号 改造年 改造・改番内容
モハ681
301‐303・306・307
モハ681 201‐203・206・7 2002‐2004 0番台は後位出入口撤去し自動販売機設置,200番台は車掌室撤去し自動販売機と座席1列増設
クハ681
201‐203・205・207
クハ681 1‐3・5・7 2002‐2004 車椅子対応設備・車椅子対応トイレ設置
サハ681
301‐303・306
サハ681 201‐203・206 2002‐2004 売店撤去,自動販売機・車販準備室・車掌室設置
クロ681‐1 → クロ681‐1001
No.390‐16
1999年5月3日
サワ U01編成
クロ681‐1001他 9両
特急 サンダーバード
北陸本線 敦賀→新疋田
富山/奇 クハ680‐1001+モハ681‐1001+サハ680‐1001+サハ681‐1101+モハ681‐1101+サハ680‐1201+モハ681‐1201+サハ680‐1101+クロ681‐1001 大阪

美しい編成美を誇る9両貫通の量産先行試作車編成。1995年に量産車に準じて改造され,クロ681が大阪方になるよう編成全体が方向転換されました。この量産化改造後も9両貫通のままでしたが,運用が限られるため,このあと2001年9月に6+3両に分割するための改造工事が施工されています。
No.D700_120104‐318
2012年1月4日
キト W01編成他
クロ681‐1001他 9両
特急 サンダーバード
湖西線 大津京
富山/奇 クハ680‐1201+モハ681‐1301+クハ680‐1501+クハ681‐1501+モハ681‐1101+サハ680‐1301+モハ681‐1051+サハ680‐1101+クロ681‐1001 大阪

量産先行試作車は6+3両に改造され,2011年3月から近キトに転属,W01編成となっています。
クロ681 1‐8
No.389‐27
1999年5月3日
金サワ T編成
クロ681[1‐8]他 9両
特急 サンダーバード
湖西線 マキノ→永原
富山/奇 クハ681‐0+モハ681‐0+クハ680‐500+クモハ681‐500+サハ680‐0+サハ681‐200+モハ681‐200+サハ680‐0+クロ681‐0 大阪

田植えの頃,湖西線をゆく681系サンダーバード
No.390‐06
1999年5月3日
金サワ T編成
クロ681[1‐8]他 9両
特急 サンダーバード
北陸本線 敦賀→新疋田
富山/奇 クハ681‐0+モハ681‐0+クハ680‐500+クモハ681‐500+サハ680‐0+サハ681‐200+モハ681‐200+サハ680‐0+クロ681‐0 大阪

681系量産車の編成は大阪寄りに基本編成6両,付属編成3両の9両編成となっています。
クハ681 1‐9
No.391‐7
1999年5月3日
金サワ T編成
クハ681[1‐9]他 9両
特急 サンダーバード
北陸本線 敦賀←新疋田
富山/奇 クハ681‐0+モハ681‐0+クハ680‐500+クモハ681‐500+サハ680‐0+サハ681‐200+モハ681‐200+サハ680‐0+クロ681‐0 大阪

敦賀に向け勾配を下っていく681系
No.D700_170814‐329
2017年8月14日
金サワ T45+T13編成
クハ681‐6他 12両
サンダーバード(回送)
北方貨物線 宮原(操)付近
宮原(操)/奇 クハ681‐6+モハ681‐307+クハ680‐506+クモハ683‐5505+サハ682‐4309+サハ683‐4805+サハ683‐4705+モハ683‐5405+サハ682‐4405+モハ683‐5005+サハ682‐4310+クロ683‐4505 金沢

宮原区を出発して大阪駅に向かう回送列車を追い打ち。金沢方の基本編成9両は683系
No.D700_170814‐336
2017年8月14日
金サワ T編成他
クハ681[1‐9]他 12両
サンダーバード(回送)
北方貨物線 宮原(操)付近



宮原(操)/奇 クハ681+モハ681+クハ680+クモハ683‐5500+サハ682‐4300+サハ683‐4800+サハ683‐4700+モハ683‐5400+サハ682‐4400+モハ683‐5000+サハ682‐4300+クロ683‐4500 金沢

上と同じ構成の編成
(2024/01/08追加)
クハ681 200番台
No.D700_180224‐065
2018年2月24日
近キト V11編成
クハ681‐205他 3両
回送
東海道本線 京都
大阪/奇 クハ681‐205+モハ681‐303+クハ680‐505 金沢

京都駅に入線する681系付属3両編成
(2018/11/30追加)

 2015年7月16日 ページ新設
 2023年11月11日 キャプション欄左右入替完了
 2024年1月8日 新製車一覧表を追加
 2024年1月8日 改造車一覧表を追加
 2024年1月8日 写真をイベント毎昇順から形式番台毎時系列に並べ替え
 2024年1月8日 新製車一覧表および改造車一覧表から写真へのリンク設置
 2024年1月8日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化


■参考文献
 Wikipedia JR西日本681系電車
 Wikipedia JR西日本683系電車


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